過去ログ - 亜美「私は!」真美「アイドル!」
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7:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/05/25(日) 22:20:09.81 ID:e5tPknJn0
「…」
「どうしたのよ、亜美。珍しいじゃない、何か考えこんじゃって」
今日は竜宮小町で出演する歌番組の収録だった。
思ったよりも早く収録が終わっちゃったんだけど、律ちゃんは打合せがあるから、それが終わるまで亜美達はここで休憩中。
そんな時に、ふと、亜美はずっと気になっていた事を考えてみた。何で、真美が髪を伸ばしたのか。
今まで全然気にならなかったのに、一旦気になりだすとずっと頭にひっかかってて何か気持ち悪い。
「あっ、いおりん今のひどいじゃん!亜美が普段考え込んでないみたいに聞こえるよー!」
「で、何考えてたのよ」
「…真美、さ。髪を伸ばしてるじゃんか。亜美と一緒じゃ」
「そうね、見分けがつきやすくって助かるけど」
冗談めかして言ういおりんに、亜美は思わずムッとする。
「うあうあー!なんか酷くないそれ!」
「あらあら、大きな声を出して、どうしたの?」
あずさおねーちゃんが、いつもののんびりとした声で亜美の頭を撫でてくる。
「なんで真美が髪を伸ばしてるのか、気になったんですって」
「そうねえ、そういえば、昔は二人とも同じだったのよね?」
「うん」
「そうねえ…」
あずさおねーちゃんは、亜美のサイドテールをじーっと見つめているんだけど、それはそれで、なんだかくすぐったい。
「…」
「あずさ、何か分かったの?」
「ね、ねえあずさおねーちゃん」
「亜美ちゃんの髪、つやつやしてて綺麗ねえ」
「違うでしょあずさ!」
「あら」
なんかもう、あずさおねーちゃん見てたらモヤモヤもどっかに行っちゃった気がする。
「んー、でも、真美ちゃんは、亜美ちゃんと一緒だから嫌になって、髪型を変えたんじゃないと思うわ」
「…そうかなぁ」
「…今更何悩んでんのよ」
「んー、何か急に思い出しちゃったんだよ」
「…あんた達って、案外そう言うとこは鈍いのね」
「えっ?」
いおりんはちょっと不思議そうな顔をしてた。
でも、亜美にはそれが何でなのかはよくわからない。
「あんた達、髪伸ばした伸ばさない程度でどうこうなる仲なの?」
いおりんの一言で、亜美はそれまでのモヤモヤが吹っ飛んだように思った。
そう言われてみれば、そうかもしれない。
「それに、アンタは双海亜美、でしょ。だったら真美が髪を伸ばしたって別に関係ないじゃない」
「そっか…そうだよね」
そんなこんなで律ちゃんが来たので、亜美達は事務所に戻った。
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