過去ログ - School Daysより「鮮血の結末」…その後
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2014/05/27(火) 23:13:32.72 ID:hw6FVUlU0
事件のことは風化したが、誠のことは、二人にとって、未だに禁忌であった。
同じ過ちを繰り返さないために、意図的に誠についての話題を避けていた。
だから、この手紙を受け取った世界は、一人では怖くて読む気になれなかった。
以下略
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2014/05/27(火) 23:14:04.86 ID:hw6FVUlU0
「じゃ、開けるよ…」
「…はい」
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2014/05/27(火) 23:15:21.64 ID:hw6FVUlU0
『…お久しぶりです。私、刹那は、このたび、めでたく、
パリにて、誠君とお付き合いを始めました。
世界と桂さんには知らせようと二人で決めたので、
手紙を送らせていただきました。かしこ 刹那』
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2014/05/27(火) 23:16:04.77 ID:hw6FVUlU0
しばらく、無言が続いた。
吹き抜ける風にも、暖かさを感じられなくなってきた。
「…っ、これって…」
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2014/05/27(火) 23:17:01.57 ID:hw6FVUlU0
沈黙を破ったのは、言葉だった。
「世界さん」
「はい?」
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2014/05/27(火) 23:17:36.33 ID:hw6FVUlU0
声を荒げてはいるが、言葉の瞳の色は、正気のままだった。
「…そうだね」
それを聞いて、世界も同意した。
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2014/05/27(火) 23:18:48.34 ID:hw6FVUlU0
…ところ変わって、パリ。
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2014/05/27(火) 23:19:29.07 ID:hw6FVUlU0
誠がパリに来て、まもなく一ヶ月。
世界と言葉の身辺は落ち着いたというのに、
誠は「まだ心の準備が…」と、一向に日本に帰る気がなかった。
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2014/05/27(火) 23:20:44.63 ID:hw6FVUlU0
業を煮やした刹那は、ある日の夕食後、
誠の部屋で、帰国をうながすため本格的な説得に出た。
「ここに来たのは、あくまでも一時的な避難。
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2014/05/27(火) 23:21:33.42 ID:hw6FVUlU0
「それに?」
「俺、こっちで清浦といる方が、落ち着くんだ」
「また、そういうことを言う…」
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2014/05/27(火) 23:22:20.31 ID:hw6FVUlU0
誠は、慌てて刹那の口封じを解いて反論した。
「してないって。本当にそう思ってるんだって」
「どうだか…」
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