過去ログ - School Daysより「鮮血の結末」…その後
1- 20
86:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/05/27(火) 23:13:32.72 ID:hw6FVUlU0
事件のことは風化したが、誠のことは、二人にとって、未だに禁忌であった。

同じ過ちを繰り返さないために、意図的に誠についての話題を避けていた。

だから、この手紙を受け取った世界は、一人では怖くて読む気になれなかった。
以下略



87:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/05/27(火) 23:14:04.86 ID:hw6FVUlU0
「じゃ、開けるよ…」

「…はい」


以下略



88:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/05/27(火) 23:15:21.64 ID:hw6FVUlU0
『…お久しぶりです。私、刹那は、このたび、めでたく、
 パリにて、誠君とお付き合いを始めました。
 世界と桂さんには知らせようと二人で決めたので、
 手紙を送らせていただきました。かしこ      刹那』

以下略



89:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/05/27(火) 23:16:04.77 ID:hw6FVUlU0
しばらく、無言が続いた。

吹き抜ける風にも、暖かさを感じられなくなってきた。

「…っ、これって…」
以下略



90:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/05/27(火) 23:17:01.57 ID:hw6FVUlU0
沈黙を破ったのは、言葉だった。

「世界さん」

「はい?」
以下略



91:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/05/27(火) 23:17:36.33 ID:hw6FVUlU0
声を荒げてはいるが、言葉の瞳の色は、正気のままだった。

「…そうだね」

それを聞いて、世界も同意した。
以下略



92:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/05/27(火) 23:18:48.34 ID:hw6FVUlU0



…ところ変わって、パリ。

以下略



93:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/05/27(火) 23:19:29.07 ID:hw6FVUlU0
誠がパリに来て、まもなく一ヶ月。

世界と言葉の身辺は落ち着いたというのに、

誠は「まだ心の準備が…」と、一向に日本に帰る気がなかった。
以下略



94:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/05/27(火) 23:20:44.63 ID:hw6FVUlU0
業を煮やした刹那は、ある日の夕食後、

誠の部屋で、帰国をうながすため本格的な説得に出た。

「ここに来たのは、あくまでも一時的な避難。
以下略



95:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/05/27(火) 23:21:33.42 ID:hw6FVUlU0
「それに?」

「俺、こっちで清浦といる方が、落ち着くんだ」

「また、そういうことを言う…」
以下略



96:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/05/27(火) 23:22:20.31 ID:hw6FVUlU0
誠は、慌てて刹那の口封じを解いて反論した。

「してないって。本当にそう思ってるんだって」

「どうだか…」
以下略



112Res/62.05 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice