過去ログ - 杏「杏がアイツを嫌った理由」
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14:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2014/05/26(月) 09:21:14.47 ID:3xKP/jN8o
こちらを責めながら、幸子は笑っていた。

いつものテレビで見る余裕ぶった笑いとは違う、歪んだ笑み。

劣等感と優越感をない交ぜにした、泣いているような笑顔。

そんな感情をむき出しにして、彼女はぶつかってきた。


ぶつけられる悪意に対する対処法。

反発、無視、泣き寝入り、方法は数あれど。

杏が身につけたのは、へらへらと受け流すことだった。

目立たず怠けて、それを笑う奴には笑わせておけばいい。

そうやって、過ごしてきた。

……これまでは。

だがそれを、他ならぬこいつに言われるのだけは我慢ならない。

なぜかそんな思いが胸に浮かぶ。


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