16:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2014/05/26(月) 09:27:53.62 ID:3xKP/jN8o
「でもそれがあっても私はこんなところで燻ってる
頑張って、頑張ってさ。頭はクリア、体も動く。
いける、やれる。……今度は、違う。そこでいつも倒れるの」
「やになるよ。……少なくとも私はやになった。やってられるかーってなった
……だからね、杏は頑張らないんだ。絶対に無駄になるって、分かったから」
弱みを見せようと、同情してもらおうと思ってるわけではない。それでも自嘲する笑みが止められない。
天才の体力的なハンデは、時として凡人の才能のそれよりも残酷な結果を生む。
凡人には妬まれ、といって才人には量的な差異で及ばない。
そんな中途半端な立ち位置は、一人の才気溢れた少女を拗くれさせるのに十分だった。
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