過去ログ - 【とあるSS】壊れた窒素と、打ち砕く幻想【改】
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[saga]
2014/05/27(火) 02:57:35.22 ID:miaor/mCo
麦野「にしても最近はよく寝てるわね。疲れでも溜まってんの?」
???「結局、絹旗はまだまだお子様っていう訳よ」
麦野の心配を他所に、紺色のベレー帽を頭に乗せた少女が小馬鹿にしたように笑う。
彼女の名前はフレンダ=セイヴェルン。
元々の黒髪を脱色したのではなく、純粋な金髪は流れるように腰まで届いていた。
丸みを帯びた青い瞳は、全てを見透かす怖さを感じさせながら、同時に可愛らしさも感じさせる。
学校の制服を改造したような紺色の服に身を包み、スカートは短め。
そのスカートの下から覗く脚は黒のストッキングによって保護され、白い肌を隠している。
見た目と名前から分かる通り、西洋の人間だ。
が、彼女の流暢な日本語から推測するに、日本で産まれたか、もしくは物心つかない頃に海を渡ってきたのだろう。
能力に関しては一切不明だが、とある事柄に関しては右に出る者はいない。
フレンダ「ごふっ!?」
そんな小馬鹿に笑っていたフレンダが、奇声と共に机に突っ伏した。
絹旗「フレンダは超黙っててください」
フレンダを突っ伏させた張本人、絹旗最愛が握り締めた拳を解いた。
見た目は中学生ぐらいではあるが、童顔の為にもっと幼く見えてしまう。
橙色のパーカーを羽織り、下には白地のシャツ。
フードに隠れた髪は焦げ茶色。
青色のショートデニムパンツを履き、スニーカーという身なりは少年と思われても仕方ないだろう。
しかし、当の本人は動きやすければそれでいいと、服装に関してはあまり興味が無いようだ。
四人の中では最年少である彼女。
そんな彼女もまた、能力者の一人である。
大能力者(LEVEL4)の『窒素装甲(オフェンスアーマー)』。
窒素を纏い、そして操る彼女の能力。
それは、とある能力者を元に人工的に植え付けられたものだ。
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