過去ログ - 実験動物は生を望む夢を見るか? とあるミサカの追憶夢想
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2014/05/27(火) 22:18:55.42 ID:7gESCjNj0
地獄、と形容するのはミサカだけなのでしょうか。
何故、他の個体はアレを平然と受け取ることが出来るのでしょうか。
以下略
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2014/05/27(火) 22:20:02.72 ID:7gESCjNj0
痛みを味わうこと。
勝てない相手と戦うこと。
以下略
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2014/05/27(火) 22:21:05.66 ID:7gESCjNj0
分かっています。ミサカは殺される為に作られた実験動物であり、道具です。生物ですらないのかもしれません。
その言葉は決して口に出せるものでは無く、そして許されることでもない。死ぬことは必然であり、そこに恐怖を感じるミサカがおかしいのでしょう。
以下略
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2014/05/27(火) 22:23:13.26 ID:7gESCjNj0
――吐き気を催します。身体が震えます。心臓が激しい鼓動を止めてくれません。
初めて味わう死。二度目、三度目、幾千と……繰り返すのは血に赤く染まる暗い視界。
以下略
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2014/05/27(火) 22:24:05.27 ID:7gESCjNj0
何故ミサカはこのような感情を宿してしまったのか。それを知るまでには僅かな時間が掛かりましたが――しかしミサカにとって、これほど不幸なことは無かったでしょう。
死を恐怖する事実を、誰にも知られてはなりませんでした。
以下略
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2014/05/27(火) 22:25:31.01 ID:7gESCjNj0
死を恐れ――しかし決して抗えない『実験』の日々。
一人、また一人と、ミサカは肉の塊となっていく。
以下略
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2014/05/27(火) 22:26:49.50 ID:7gESCjNj0
一日の中で数回ある、死したミサカの遺体処理。もう二度と光を宿さない彼女たちの瞳を見た時、ああ、自分も近いうちにこうなるのだと理解した時は、その昏い瞳を写したかのような、深い奈落の底に突き落とされた気分でした。
死を経験するたびに、そして動かなくなった姉たちを処理しているうちに、ミサカの中では『恐怖』と言う感情を母体に、ふつふつと様々な感情が浮かび上がってきます。
以下略
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2014/05/27(火) 22:27:24.44 ID:7gESCjNj0
しかし全ては無意味です、無駄です、不毛であり、無益です。そこに答えを求める価値など存在しません。
どんなに嘆こうが、叫ぼうが、太陽が昇れば月が沈むように、また月が昇れば太陽が沈むように、それは変えようの無い運命なのです。
以下略
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2014/05/27(火) 22:30:00.36 ID:7gESCjNj0
何故ですか。
どうしてですか。
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2014/05/27(火) 22:32:09.49 ID:7gESCjNj0
それはミサカにとって――いえ、妹達【シスターズ】にとって、それだけは特別な記憶であったとミサカは信じています。
夏の日差しを受け輝き、仄かな風と共にたなびく、赤みがかった、糸のように細く滑らかな茶髪。
以下略
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