過去ログ - 実験動物は生を望む夢を見るか? とあるミサカの追憶夢想
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72:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/06/01(日) 12:58:57.00 ID:UKWy2o690


……死ぬ?


以下略



73:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/06/01(日) 12:59:32.69 ID:UKWy2o690

死ぬこととは、もう、何も感じなくなると言うことなんです。

この世界を、もう二度と見ることが出来なくなると言うことなんです。

以下略



74:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/06/01(日) 13:00:15.17 ID:UKWy2o690

一方通行「オマエ……何で泣いてやがンだ」

ミサカの前に立つ彼が、一方通行が、そう小さく呟き、そこでミサカは初めて自分が泣いていることに気付きました。頬を濡らし、それは荒れた地面に染み込んで行きます。

以下略



75:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/06/01(日) 13:01:01.07 ID:UKWy2o690

一方通行「……何を言って」

19090号「あの少年も、お姉様もまだ生きている! ミサカはあの二人とまた話したい! もっと人と関わりたい! ミサカには、まだ、やりたいことが、沢山……沢山……っ!」

以下略



76:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/06/01(日) 13:01:40.36 ID:UKWy2o690

ああ、なんと滑稽な姿でしょう。他のミサカたちがあれほど忠実に己の責務をこなしたと言うのに、今更ミサカは、自分だけは助かりたいと、死にたくないと、そう言ったのです。

疲れていた? 眠りたかった? ――何を馬鹿な。

以下略



77:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/06/01(日) 13:02:35.46 ID:UKWy2o690

掠れるような声でミサカは一方通行に言いました。すがるように伸ばした手は、彼の能力に弾かれ、どさりとミサカの身体は地面に倒れます。それでも、ミサカはただひたすら、彼に助けを求めました。

少年を、お姉様を傷つけ、9982号を、10032号を――19089人の妹達を殺した、何よりも憎むべき者に、ミサカはすがったのです。

以下略



78:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/06/01(日) 13:03:24.43 ID:UKWy2o690

彼は、小さく呟きました。そして、叫びます。

一方通行「うるせェ! もう遅ェンだよ! 今更テメェがどう言おうが、もう後戻りは出来ねェンだよ! もう俺はこの手で19089人ブチ殺して来たンだ!」

以下略



79:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/06/01(日) 13:04:06.98 ID:UKWy2o690

19090号「がっ……」

一方通行「……すぐ、楽にしてやるよ」

以下略



80:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/06/01(日) 13:04:55.80 ID:UKWy2o690

一方通行「俺は、お前ら全員ぶっ殺して、何がなンでもレベル6になってやる……。その暁には、こンなクソッタレな計画を組み立てた、『学園都市』をぶっ潰してやるよ」

ジャリの中を、一歩、また一歩と彼がミサカに歩いて来ます。死神の跫音が近づいてくる。

以下略



81:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/06/01(日) 13:06:10.72 ID:UKWy2o690

ほんの一瞬、ミサカのその言葉に、彼が酷く刺された表情をしたのが見えました。けれど、一瞬でした。

一方通行「……言っただろ、もう後戻りは出来ねェってなァ。……俺も、お前も」

以下略



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