過去ログ - 実験動物は生を望む夢を見るか? とあるミサカの追憶夢想
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78:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/06/01(日) 13:03:24.43 ID:UKWy2o690

彼は、小さく呟きました。そして、叫びます。

一方通行「うるせェ! もう遅ェンだよ! 今更テメェがどう言おうが、もう後戻りは出来ねェンだよ! もう俺はこの手で19089人ブチ殺して来たンだ!」

以下略



79:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/06/01(日) 13:04:06.98 ID:UKWy2o690

19090号「がっ……」

一方通行「……すぐ、楽にしてやるよ」

以下略



80:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/06/01(日) 13:04:55.80 ID:UKWy2o690

一方通行「俺は、お前ら全員ぶっ殺して、何がなンでもレベル6になってやる……。その暁には、こンなクソッタレな計画を組み立てた、『学園都市』をぶっ潰してやるよ」

ジャリの中を、一歩、また一歩と彼がミサカに歩いて来ます。死神の跫音が近づいてくる。

以下略



81:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/06/01(日) 13:06:10.72 ID:UKWy2o690

ほんの一瞬、ミサカのその言葉に、彼が酷く刺された表情をしたのが見えました。けれど、一瞬でした。

一方通行「……言っただろ、もう後戻りは出来ねェってなァ。……俺も、お前も」

以下略



82:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/06/01(日) 13:07:14.25 ID:UKWy2o690

死にたくない。

死にたくない。

以下略



83:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/06/01(日) 13:07:58.27 ID:UKWy2o690


ミサカは――生きたい……。

19090号「ミサカは……まだ……」
以下略



84:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/06/01(日) 13:09:15.41 ID:UKWy2o690




13577号「……どうしたのですか、とミサカは夜中に大声を上げながら目を覚ました19090号に質問します」
以下略



85:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/06/01(日) 13:10:06.61 ID:UKWy2o690

13577号「……夢、ですか?」

19090号「……忘れて下さい、とミサカは再びベッドに――……ッ!」

以下略



86:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/06/01(日) 13:10:55.27 ID:UKWy2o690

19090号「うっ……く。う……う……うああああっ!」

13577号「な、何故ミサカを急に泣きながらベッドに押し倒したのでしょうかとミサカは予想外の展開に心の準備が――」

以下略



87:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/06/01(日) 13:12:05.11 ID:UKWy2o690

それはあり得たかもしれない未来でした。もしあの時、あの少年が一方通行に敗北してしまっていたら、実験は続き、もしかしたら、今日がミサカの命日であったかもしれないのです。
今、こうして言葉を交わしている13577号も、とっくに死んでいたかもしれません。

13577号「それは夢です。現実では、お姉様も、あの少年も元気に生きているではありませんか。……少々危なっかしい所はありますが。何を恐れることがあるのですか」
以下略



88:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/06/01(日) 13:12:43.39 ID:UKWy2o690

夢の中のミサカは、死にたくないと、ただそれだけを願っていました。その時、心の中では、お姉様のことも、少年のことも、妹達のことも、何一つ考えず、ミサカは、自分のエゴだけで生きたいと願っていたのです。

19090号「ミサカの命は……10031の亡骸の上にあると言うのに……その時のミサカは、そんなことを、欠片も思ってなかったのです」

以下略



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