過去ログ - ことり「ねえ、海未ちゃん。穂乃果ちゃん。ことりたち、ずーっと友達で居ようね」
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2014/05/31(土) 02:23:48.30 ID:Dexmvf2rO
ことりの突然の告白に、海未ちゃんが目を見開いて、呆気に取られたようにポカンと口を開けます。
今日の海未ちゃんは、いつにもまして表情がコロコロ変わって、楽しいなあ。
「な、そんな、だって今までそんなこと」
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2014/05/31(土) 02:26:28.92 ID:Dexmvf2rO
少し身を乗り出して前屈みになり、海未ちゃんの目を覗き込みます。
「ことり、二人が付き合うことになってから、二人を避けるようになったよね。頭の良い海未ちゃんのことだから、少し考えれば、きっとことりが穂乃果ちゃんのことを好きだって、気付けたんじゃないかな」
「それは……」
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2014/05/31(土) 02:28:55.95 ID:Dexmvf2rO
言ってはいけないと、分かっているのに。
「こんなに、こんなに好きなのに! 穂乃果ちゃんのことが、好きで、好きで、でも」
ここから先を言ってしまったら。
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2014/05/31(土) 02:30:31.49 ID:Dexmvf2rO
海未ちゃんが、ポツリと呟きます。
「あの時、見ていたの、ですか」
「本当に、たまたまだよ。この前の帰りに、海未ちゃんと穂乃果ちゃんに今までのことを謝ろうと思って、二人を追い掛けたの。そうしたら、その時にね、穂むらの、前……で……」
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2014/05/31(土) 02:33:08.86 ID:Dexmvf2rO
ことりの告白が終わった後、目の前の海未ちゃんは目にいっぱい涙を溜めて、それでも何とかそれを堪えようとしているみたいでした。
「私、私は、ことりがそんなに傷付いているって知らなくて! ことりが苦しんでいることも分からずに、それで、それで! それで……。ごめんなさい、ことり、気付いてあげられなくて、友達だなんて言っておきながら、私は、私は!」
掠れた声で、何度も何度も海未ちゃんがことりに謝ります。
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2014/05/31(土) 02:33:35.80 ID:Dexmvf2rO
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2014/05/31(土) 02:36:42.05 ID:Dexmvf2rO
ああ、泣いている。あの、海未ちゃんが。
どんな女の子より女の子らしい、可愛くて、美しくて、凛としていて、それでいて格好良くって、何があっても気丈に振る舞う海未ちゃんが。
ことりの目の前で今、声をあげて、ポロポロと目から大粒の雫を零しているんです!
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2014/05/31(土) 02:39:00.22 ID:Dexmvf2rO
「ねえ、海未ちゃん。海未ちゃんは、何も悪くないんだよ。ことりが全部悪いのに、どうして海未ちゃんが泣くの?」
ことりの質問にも、海未ちゃんは答えることが出来なくて。ただ涙を流して、ごめんなさい、と謝るだけ。
「ことり、っく、ことりぃ、どうしたら、ぅ、どうしたら、どうしたら、許してくれますかっ……!」
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2014/05/31(土) 02:40:21.60 ID:Dexmvf2rO
「ことり、私は、ことりに、自分のことをもっと、大切にして、貰いたいです。 私は、ことりに対して、大事な友達を傷付けた責任を、取りたいです。でも、ことりはもう、私を友達では無いと、じゃあ私は! 私は、一体どうすれば良いんですか……」
泣きじゃくりながら必死にそう訴える海未ちゃんに、ことりは少し考えて。
「責任、かあ……。ねえ、海未ちゃん。海未ちゃんとことりは、もう友達じゃ居られないけど」
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2014/05/31(土) 02:43:15.68 ID:Dexmvf2rO
「こ、ことり? それはどういう」
「海未ちゃんが恋人になってくれたら、ことりは他の人と関係を持つのは辞めるよ?」
ことりは今、特定の誰かと付き合ってるワケじゃないから、もし仮に恋人が出来たら、他の人とは関係を絶つのが自然だもんね。
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2014/05/31(土) 02:47:10.65 ID:Dexmvf2rO
ことりの言葉に海未ちゃんは、何を言っているのかまるで分からない、といったような表情をします。
「ことり、どうして……あなたは、だって、穂乃果のことが好きなのでしょう? それが、どうして私と」
海未ちゃん。ことりはね、きっと穂乃果ちゃんのことと同じくらい、海未ちゃんのことも好きなんだ。たった今、それに気付いんだよ。
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