過去ログ - TARI TARI RUMBLE!
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2: ◆4flDDxJ5pE[saga]
2014/05/28(水) 19:59:22.46 ID:jCAJyHtno



 四月上旬――

 まだ朝夕の冷え込みのあるこの時期だが、さすがに昼間の日差しは眩しい。

 桜色の隙間から見える海はその眩しい光を反射させて輝いている。

 太平洋側から吹き込んでくる潮風と、それに飛ばされる花びらがほんのりと春の香りを

運んできているようだ。

 自宅近くの乗馬コースを愛馬サブレに乗った紗羽は、そんな春の風を切って走る。

「よーし、そろそろいいわね」

 太陽の高さでおおよその時刻を見た彼女は手綱を引いてサブレを止めた。

「お疲れサブレ」

 そう言うと、紗羽は乗馬用の手袋を外して馬の首筋を軽く撫で、首についた花びらを払う。

 ほんのりとした温もりを彼女の柔らかい手を通じて感じられた。彼女は、この温もりが好きだ。

「それにしても暑いなあ」

 朝方冷え込んでいたため、彼女は少し厚着をして乗馬を始めた。だが日中の日差しで汗ばんでしまう。

ただでさえ乗馬は体力を使うので、こうなってしまうのも無理はない。

(帰ってシャワー浴びよう)

 そう思い、彼女はサブレと一緒に馬房へ向かった。



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