過去ログ - TARI TARI RUMBLE!
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3: ◆4flDDxJ5pE[saga]
2014/05/28(水) 19:59:53.99 ID:jCAJyHtno
サブレの世話を終えて家に帰ったのが、午前十一時過ぎ。午後から、彼女の所属している
弓道部の練習があるので、すぐに着替えて準備をしなければならない。
家に入ると、微かに味噌汁の香りが漂っていた。母親が昼食の準備をしているのだろう。
今日、僧侶である紗羽の父親は、朝から檀家の所に出向いているので、昼はいないはずだ。
玄関で乗馬用のブーツを脱いでいると、不意に見覚えのない大きな靴が目に入った。
(お父さん、こんな靴持ってたっけ)
父がいつも履いているニューバランスのスニーカーとは少し違う靴だ。
新しく買ったものにしては、少しくたびれて見える。
しかし、年頃の娘らしく父親に対してはさして興味のない彼女は、すぐにその靴の存在を忘れていた。
「ただいまお母さん」
靴を脱ぎ終わった紗羽は家の中に入って行き、台所にいる母に声をかける。
「あらおかえり紗羽。今日は早いのね」
エプロン姿の紗羽の母親、志保がそう言った。
サーフィンが趣味で、褐色の肌に海水で少し荒れた髪の母は主婦というよりも、海の家の店員のようだ。
「今日は午後から弓道部の練習があるから」
「そう。昼食、早めに食べる?」
「あ、うん。でも先にシャワー浴びて着替えて来るね。ちょっと汗かいちゃった」
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