過去ログ - やはり雪ノ下雪乃にはかなわない第二部(やはり俺の青春ラブコメはまちがっている )
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437:黒猫 ◆7XSzFA40w.[saga]
2014/11/06(木) 17:32:27.78 ID:y5ROlF8O0


デートだし、もっとこう恋愛ものとか選ぶかと思ってたけど、

まじで陽乃さんの趣味で選んだのかもな。

なにせ料理が趣味だって言ってたし、あとで聞いてみっかな。

そうだな、陽乃さんらしいイメージの映画って何だ?

マフィアの抗争とか似合うか? それとも本格的な社会派映画?

うぅ〜ん、いまいち思い付かないものだな。

そう考えると、料理の映画って似合ってるのかもしれないか。

安達に顔を見られないように、いそいそと後ろの席に着くと、

安達は俺の事など気にする余裕などなかった。

陽乃さんばかり見ていた。



陽乃「映画館で携帯がならないようにするのがマナーだけど、マナーモードにするだけ

   というのもマナー違反だと思わない?」

安達「なんで?」

陽乃「だって、時間やメール確認したりすれば、必然的に画面が光るじゃない。

   ほんの小さな光であっても、暗い映画館の中で突然光を発するだなんて迷惑だわ」

安達「あぁ・・・・そうかもね。さっそく携帯の電源切っとこうかな」

陽乃「そうね」



陽乃さんはにっこり笑顔で頷いているけど、実は本心なんじゃないか。

しかし、きっと安達は上映中だろうと携帯いじるタイプだろうな。

携帯持ってると腕時計なくても時間わかるから、腕時計持つ人は少なくなってるらしい。

「高級腕時計」イコール「ステイタス」みたいなのは残っているけど、

一般人が使うような普通の腕時計の必要性は減少している。

それはそれで時代に即したスタイルだと思う。

だけど、そのおかげで、今まであり得なかったマナー違反も出来上がってしまったことも

事実であり、マナー意識の改善が追い付いていないよな。



陽乃「せっかくだから、今日は携帯なしで楽しもうっかな」

安達「え? それいいかもね。縛られない感じが、フリーダムで面白いかも」

陽乃「でしょう。携帯持ってると、便利だけど、縛られた感じがすることもあるから

   ちょっと面倒に感じてしまうことがあるわよね」

安達「いいね、いいね。じゃあ、今日は携帯フリーデイでいこう」

陽乃「そうね」



と、頬笑みながら返事をする。でも、俺は知っている。

顔が引きつっていると。あの不自然なまでも自然な笑みを作り出せる陽乃さんに

頬笑みを失敗させるって、ある意味安達ってすごいやつだよな。





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