過去ログ - やはり雪ノ下雪乃にはかなわない第二部(やはり俺の青春ラブコメはまちがっている )
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452:黒猫 ◆7XSzFA40w.[saga]
2014/11/13(木) 17:30:36.18 ID:II7GFxdy0


第25章






7月7日 土曜日







雪乃達が映画館に着くと、湯川さん達と合流して映画館の入り口を見張る。

映画館からわずかに離れた陰に身をひそめた。



湯川「あの派手なシャツを着ている人が安達弟です」

雪乃「あの蛍光色みたいな?」

湯川「はい、それです」

雪乃「人の趣味をどうこういうのはどうかと思うのだけれど、

   ああいった服を着て、恥ずかしくないのかしら?」

湯川「さあ・・・・・」



湯川は曖昧な返事を返すしかなかった。仮にも安達は2年生で先輩にあたる。

その辺の礼儀はいくら作戦対象であってもわきまえていた。



結衣「湯川さんの友達が安達弟と同じサークルなんだよね」

湯川「はい、そうです。何度か友達が話しているところを見たことがあるので

   たしかです」

結衣「そっかぁ・・・。その友達を今すぐ呼ぶことってできない?」

湯川「呼ぶことはできますけど、もう映画終わってしまいますよ」

結衣「そだね・・・・・・」



映画が終わる。安達弟が作戦の破滅を引き寄せる情報を安達に渡す可能性は未知数。

焦る気持ちが現場にたちこめる。

知り合いでもない相手に突然話しかけるのは危ない。

ここはいっそのこと、逆ナン?でもしてみようかと、小さな勇気を振り絞ろうとしたが、

そもそも経験がないので却下。

いや、雪乃の自尊心が許しはしなかった。

フェイクとはいえ、八幡以外の相手に好意を持つ「ふり」であっても耐えがたい。

そうこうあてもない打開策を模索していても、時間が過ぎていくだけであった。



結衣「ねえ、ゆきのん」

雪乃「なにかしら」




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