過去ログ - やはり雪ノ下雪乃にはかなわない第二部(やはり俺の青春ラブコメはまちがっている )
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476:黒猫 ◆7XSzFA40w.[saga]
2014/11/20(木) 17:33:18.89 ID:F5/DL4iU0



親父さんは、女帝の背中を柔らかく押しだす。女帝は、親父さんに抗いながらも

陽乃さんの顔を見て一度逡巡するが、たどたどしく話し始めた。



雪母「陽乃」

陽乃「はい」

雪母「お見合いの件、なかったことにしてもいいわ」

陽乃「え?」



突然の宣告に俺も、陽乃さんも、雪乃だって、うれしい戸惑いをみせる。

どういう心境の変化が? また、面倒な条件をつけるのか?

俺は、すぐにでも聞きだしたく身を乗り出しそうになるが、雪乃がそっと俺の膝に

手を載せ、俺を押しとどめる。



陽乃「本当にいいの?」

雪母「ええ、後継者候補ができたから、

   もうよそから後継者を連れてくる必要がなくなったわ」



女帝は、俺を一瞥すると、軽く鼻を鳴らしてから陽乃さんと向きあう。



雪母「だから、自由に結婚してもいいし、いつまでも独身でもかまわないわ」

陽乃「えっと・・・・・、独身はちょっと」



陽さんは苦笑いを見せるが、それも一瞬。自由になった喜びが陽乃さんを襲いかかる。

そこにはもはや「笑顔」はない。陽乃さんによって作られた仮面の笑顔は

もはや存在していなかった。



陽乃「それに、いいなぁって思う人もできたんだ。だからね・・・・・」

陽乃さんは照れくさそうにそうつぶやくと、静かに温かい涙をこぼし始めた。

雪母「比企谷君」



女帝から呼ばれた俺は、身を堅くする。だって、俺に話すことってないだろ。

いったいなんでだ?



八幡「はい」



反射的に背筋を伸ばし、腹に力を込めて返事をしてしまった。

ほのぼの雰囲気でも、女帝オーラは健在かよ。






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