過去ログ - やはり雪ノ下雪乃にはかなわない第二部(やはり俺の青春ラブコメはまちがっている )
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492:黒猫 ◆7XSzFA40w.[saga]
2014/11/27(木) 17:29:53.02 ID:yqOLm6oL0


だから、俺としては陽乃さんの提案は賛成であった事は、雪乃には内緒である。

そして、もうひとつ変化があったことといえば、雪乃と陽乃さんが

Dクラスの勉強会で先生役として参加するようになったことだ。

二人とも元々優秀であることから、みんな大歓迎で迎え入れた。

週末までの騒動も、仲を深めるきっかけになっていたはずだ。

今も二人に授業後の質問をする生徒で溢れている。



湯川「陽乃さん。今度大学院について質問してもいいですか。

   私、できれば大学院に行きたいって思ってて。

   今は曖昧で、ぼんやりとした目標しかないんですけど、もっと勉強したくて」

陽乃「いいよ、いいよ。いつでも大歓迎。湯川さんみたいな後輩ができるんなら

   お姉さん協力しちゃうよ。それに

   教授にも紹介してあげるから、いつでもおいでよ。

   工学部って男ばっかだし、みんな喜んでちやほやしてくれるはずよ」

湯川「ありがとうございます。ちやほやはいいですけど、実際研究室を目にした方が

   明確なビジョンができて、もっと頑張れる気がするんです。

   それに私、Dクラスに入ったとき、諦めていたんです。

   地元の高校ではずっと1位だったんですよ。先生も同級生もみんな私を

   ちやほやじゃないですけど、頼ってくれて。

   だけど、大学に入ったら、一番下のクラスじゃないですか。

   すっごく落ち込んだし、地元にも帰りたくなくなっちゃって、

   地元の友達からメール来ても、当たり障りのない内容ばっかで・・・・。

   でも、私にもチャンスがあるってわかって、もう一度頑張ろうって」

陽乃「そっか。でも、うちの大学院って倍率高いし、大変だよ。

   Aクラスだろうが、Dクラスだろうが、他の大学からも勉強したい、

   研究したいって望んで入ってきてるしね」

湯川「そう・・・ですよね」



湯川さんの跳ねるような勢いは、陽乃さんによって叩き落とされる。

陽乃さんが自ら通ってきた道である分説得力があった。



陽乃「でもね、今の気持ちを4年間忘れずに勉強を続けられたら、

   きっと道は開けてくるんじゃないかな。もちろん大学院だけがゴールじゃないし、

   色々勉強しているうちに、うちの大学院じゃなくて海外留学なんて

   考えちゃうかもしれないよ」

湯川「そんな。私が海外留学だなんて」

陽乃「その考えはいただけないなぁ。自分で限界を作っちゃってる」

湯川「あっ・・・」





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