過去ログ - やはり雪ノ下雪乃にはかなわない第二部(やはり俺の青春ラブコメはまちがっている )
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527:黒猫 ◆7XSzFA40w.[saga]
2014/12/11(木) 09:36:34.37 ID:6V9OUwvH0

俺が雪乃の手を握りしめても、雪乃は俺の手を握り返してはこなかった。

もう時間がないのかもな。すでに雪乃の体力は限界か。



八幡「くそっ・・・。雪乃を一人にしないって約束したもんな」

雪乃「ええ、ずっと一緒よ」



俺は静かに頷くと、雪乃が床に落としたビニール袋を手に取った。

そして、中に入っている黒い炭化した物体を一つ手に握りしめると、

一口でそれを飲み込んだ。



八幡「これでいつまでも一緒だ」

雪乃「ありがとう」



口の中に残った粉っぽい感触も、喉をひりひりさせる刺激も、

胃の中で暴れまくっている胸糞悪い由比ヶ浜のクッキーも、

そんなものは全て忘れよう。

腕の中にいる雪乃だけが俺の全てなんだから。



八幡「あっ! 雪乃、先に行くな。俺が先にトイレに入る」

雪乃「駄目よ。私が食べたのは一つではないのよ」

八幡「ここは病弱な俺を優先すべきだ」

雪乃「悪いわね。トイレは早いもの勝ちなのよ」



やっぱり勢いで食うものじゃない。

どうして雪乃がついていながら毒物を作り出せるんだ。

しかも、初めて由比ヶ浜が奉仕部に依頼に来た時よりも料理の腕が悪化しているじゃないか。

とりあえず俺は、口の中の不快物だけは取り除く為に水をがぶ飲みすると、

最重要危険物が入ったビニール袋を燃えるごみの中に放り込んだ。











今日も今日とて年末に近づいてゆく。

先日購入したトナカイのオブジェは、今は寝室の出窓にて、

残念サンタの相棒をしていた。

ただ、どういうわけか、俺がこのトナカイを置いたら、

雪乃がもう一体トナカイを飾ることになった。

俺が置いたトナカイを撤去しないあたりからすると、展示を許可されたのだろう。




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