過去ログ - やはり雪ノ下雪乃にはかなわない第二部(やはり俺の青春ラブコメはまちがっている )
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567:黒猫 ◆7XSzFA40w.[saga]
2015/01/01(木) 03:20:00.38 ID:x/Aex12G0

第32章





7月11日 水曜日





朝の雪乃と陽乃さんとの一悶着はあったが、それ以外はいたって平穏な一日が過ぎてゆく。

俺の隣に座っている由比ヶ浜は、一日中ボケボケっとしており、

つい先ほど食後の眠気に敗北してお昼寝タイムに突入していた。

そう、俺の周りはちょっとしたいさかいがあっても、もっとも原因は陽乃さんで

攻撃対象は雪乃だが、とても緩やかな日常を取り戻しつつあった。

ただ、今日の午後に限っては、俺は頭を悩ましていた。

どう考えてもスケジュールがきつすぎる。

というか、時間が足りない。この後ある午後一の橘教授の講義を終えれば

今日の講義は全て終了する。

講義は終了するけれど、その後の予定がないわけではない。

とても重要な予定が組まれていた。

その予定とは、雪乃の親父さんに会いに行くのだが、

橘教授の講義を最後まで受講してしまうと、どうしても遅刻してしまう。

そもそも講義日程は毎回同じなのだから、親父さんに頼んで最初から約束の時間を

ずらしてもらうべきなのだが、今回の会談は俺が急遽同席させてもらえるように

頭を下げてお願いしたもので、俺の都合で会談時間を変更することはできない。

今回の会談は、ラーメン店総武家の移転問題で、俺がほんのわずかながらも

関わってしまったわけで、その行く末を見届けたく、

本日の契約締結に立ち会いたいと思ったわけだ。

細かい契約内容の話し合いは終わっているが、

契約が完了するまでは安心する事はできない。

まあ、相手が雪乃の親父さんなわけで、信用できないわけではないが、

それでも最後くらいは見ておきたかった。

というわけで、由比ヶ浜が隣で熟睡している中、どうやったら遅刻しないですむか、

俺と悪友の弥生昴は頭を悩ましていた。



八幡「ほら、学年次席。頭いいんだから、ちょっとはましなアイディアをだせ」

昴「だったら、学年主席のお前が知恵を絞れ。もうさ、諦めろよ。

  どう考えたって、電車の時間に間に合わない」



俺の理不尽な要請に、いたって冷静に反論してくる弥生昴。

背は俺よりも高く、180くらいはあり、少々やせ気味なのも、

クールなルックスのプラス要素にしかならない。




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