過去ログ - やはり雪ノ下雪乃にはかなわない第二部(やはり俺の青春ラブコメはまちがっている )
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682:黒猫 ◆7XSzFA40w.[saga]
2015/02/19(木) 17:31:51.31 ID:4sp8M6Yt0

雪乃が思わず声を洩らすものだから、不安になってしまう。

雪乃「何故冬なのかしら?」

八幡「雪乃の誕生日が一月で冬だし、名前にも雪ってついているから、冬かなと」

陽乃「面白い解答よねぇ」



雪乃は、俺の説明を聞くと、手で頭をおさえる仕草をわざとらしくする。

あまりにも俺の解答理由がお粗末ってことを伝えようとしているみたいだけど、

雪乃から伝わってくる気配で、十分すぎるほど理解できるからなっ。



雪乃「ねえ、八幡」

八幡「なんだよ」

雪乃「冬にどうやったら収穫できるほどの葉が成長するのかしら?」

八幡「あっ」

雪乃「どうやら、根本的なことを忘れていたようね。いくらなんでも冬は難しいわ。

   秋摘みでさえ、なかなか成長してくれないのに」

陽乃「雪乃ちゃんにからませて冬を選んだあたりは悪くはないけど、

   さすがに冬はねえ」



雪乃も陽乃さんも、ちょっとお馬鹿すぎる解答を聞き、

俺を可愛そうな人認定してしまったらしい。

せめて苦笑いをして、聞くに堪えない罵倒を受けたほうがましだった。



陽乃「今度は、各季節の特徴も教えておくわね」

八幡「はぁ・・・」



特徴って言われてもね。

普段雪乃が紅茶を淹れてはくれているけど、いろんな種類のを淹れるんだよな。

どれも美味しいし、なんとなくの特徴くらいはわかる。

だけど、なんで今まで雪乃が一番好きな紅茶の銘柄を聞かなかったんだよ。

聞く機会ならいくらだってあったのに。

雪乃は紅茶が好きなんだし、大好きな銘柄の一つや二つくらいはあるはずだ。

それなのに、なぜ俺は聞かなかったのだろうか。

・・・・・・答えは簡単か。

俺は、紅茶を淹れる雪乃そのものが好きだったわけで、

どの紅茶を淹れるかは問題にはしてこなかった。

さっき陽乃さんが言っていた偽物のコーヒーではないけれど、

これもやはり、誰が紅茶を淹れたかが重要なのだろう。



陽乃「気のない返事ねぇ。まっ、いいわ。では、雪乃ちゃん、解説して」




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