過去ログ - やはり雪ノ下雪乃にはかなわない第二部(やはり俺の青春ラブコメはまちがっている )
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683:黒猫 ◆7XSzFA40w.[saga]
2015/02/19(木) 17:32:23.45 ID:4sp8M6Yt0

雪乃「姉さん。自分で言っておきながらも、重要な所を人に丸投げしないでくれないかしら。

   でも、まあいいわ」

陽乃「じゃあ、お願いね」

雪乃「まずは、三月から四月に収穫するファーストフラッシュ。

   爽やかな香りが特徴の一級品よ。カップに注いだ時の色が淡いオレンジ色で

   ストレートティーがよくあうわ。そうねぇ・・・。

   春の季節にふさわしい、さわやかな感じかしら」

八幡「それって、俺も飲んだことあるよな?」

雪乃「ええ、もちろん。八幡は、覚えてないかしら?」

八幡「すまん。毎回違った紅茶が出てきて、それ自体は新鮮で、毎回美味しい紅茶を

   淹れてもらってるのを感謝してるんだけど、どれがどれだかまでは、ちょっとな」

雪乃「そう」

八幡「ごめんな。せっかく雪乃が淹れてくれているのに。

   だから、これからはさ。紅茶を飲むときに葉の特徴とか話してくれると助かる。

   だって、雪乃が好きなものだし、知りたいんだよ。

   いつまでも雪乃が紅茶を準備している姿ばかり目で追って、見惚れているのも

   あれだしなって、今になって痛感した。

   やっぱ、どんなものが好きかとかも知っておきたいしさ」



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・あれ?

無・・・反応?

と、無反応と思っていたら、急激に雪乃の表情が変化していく。

急に立ち上がったかと思うと、ソファーの周りを歩き出す。

どこかに向かうわけでもなく、早足で歩きだしたかと思えば、

急に止まって顔を両手で覆って座り込んでしまう。

それもすぐに立ち上がったかと思えば、再び歩き出した。

今度はどうするのかなって様子を見ていると、顔を真っ赤にしたまま俺を見つめ、

目が合うと、ぷいっと目をそらして、両手で顔を仰いで冷やそうとする。

これはまた、なにか言っちゃったか?

陽乃さんに打開策を求めて視線を送ろうとすると、不機嫌そうに頬を膨らませている。

おいおい。今回に限っては、陽乃さんには何も言ってないだろ。

それなのに打開策をくれないだけでなく、睨みつけるって、どういうこと?

俺は困惑するしかなかった。



八幡「なあ、雪乃。落ち付けって」



俺が声をかけても逆効果で、雪乃の足を速めるくらいにしか効果がない。

俺が雪乃を捕まえて落ち着かせるか、それとも、落ち着くまでほっとくのがいいのか。

悩むところだけど、早く決断しないとやばそうだ。




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