過去ログ - やはり雪ノ下雪乃にはかなわない第二部(やはり俺の青春ラブコメはまちがっている )
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748:黒猫 ◆7XSzFA40w.[saga]
2015/03/19(木) 17:31:47.51 ID:Q9EWgt+u0

さて、現実逃避はさておき、由比ヶ浜の対処はどうしたものか。

由比ヶ浜をこのままほっておいたら、

いずれは俺達と試験対策委員会の関係に気がついてしまう。

弥生の意見はどうなのだろうかと、弥生に目を向けると、

俺の長々と費やしてしまった熟考を解決してしまった。



昴「実は僕は、試験対策委員会に嫌われてしまったようなんだよ。

  ちょっとしたすれ違いだと思うんだけど、今はそっとしておいてほしいんだ。

  ごめんね、由比ヶ浜さん。少しの間、迷惑かけることになると思う」



ストレートすぎないかい?

俺は、目を丸くして、弥生を見つめてしまう。

俺の視線に気がついた弥生が、悲しそうな笑顔を俺に向けると、

俺の体温が熱くなっていくのを実感した。

こいつが何をしたっていうんだ。

たしかにギブ&テイクの関係であるようには見えるが、実は弥生の方が損をしているとも

考える事も出来る。

ある程度のシステムが出来上がってしまった現在では、

弥生は中継地点としての機能ばかりが注目されてしまう。

でも、俺は知っている。

無数に集まってきてしまうデータを解析して、使えるデータと使えないデータを

ふるいにかけなくては、使えるデータ集は提供できない。

ただ集まってくるデータを、そのまま提供するのでは信用力が築かれないはずだ。

だから、今あるコピー王の地位も、中継地点としての機能も、

すべては弥生昴の能力によるものが強いと思っている。

まあ、そんあ中継地点なんかやらないで、自分の勉強のみに集中したほうが

よっぽどいい点が取れそうな気もするし、時間もかけないで済むとも考えられる。

ならば、何故、弥生はこうまでして中継地点をやり続けているのだろうか?

これこそが、女帝が言っていた人間関係の構築とでもいうのだろうか?

・・・わからない。

わからないけど、今の弥生と試験対策委員会の関係をこのままにしておくことはできないと

いうことだけは確信できた。










講義が終わり、ほどなく出口付近には帰ろうとする生徒がつまりだす。

まだ教壇の上にいる教授は、そんな混雑を避ける為か、

黒板に塗りたくったチョークをゆっくりと拭っていく。



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