過去ログ - やはり雪ノ下雪乃にはかなわない第二部(やはり俺の青春ラブコメはまちがっている )
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747:黒猫 ◆7XSzFA40w.[saga]
2015/03/19(木) 17:31:21.81 ID:Q9EWgt+u0

つまりは、経済研。試験対策委員会との縄張り争いに巻き込まれてしまったってことだ。

・・・・・・・残念なことに。



結衣「ヒッキー、その・・・」



由比ヶ浜の視線が下の方に俺を誘導する。

先ほどまで戸惑いを見せていた由比ヶ浜の顔色は、今や赤く染まりつつあった。

俺は、由比ヶ浜の視線の先を見つめて、ようやく現状を把握した。



八幡「すまんっ」



言葉とともに、勢いよく由比ヶ浜の腕を掴んでいた手を放す。

勢いをつけようと、急いで放そうと、いまさら現在俺が直面している状況を

改善してくれるわけでもないのに慌てて行動してしまう。

結果としては、俺の行動がさらなるさざ波を立てて由比ヶ浜の頬を赤く染め上げてしまった。



結衣「うん。・・・大丈夫だから」

八幡「あぁ、悪かったな」



どうしたものか。こういったアクシデントは、時たま起きてしまう。

今回のそれは、運よく弥生が危惧する由比ヶ浜と試験対策委員会の対立を回避してくれた。

ただ、それは偶然であり、今後起こらないとは限らない。

俺や弥生は、過去問や過去レポがなくとも評価そのものには影響ないはずだ。

俺は今年も主席を取らなければならないし、弥生も次席をきっちりキープすると思われる。

由比ヶ浜に関しても、俺や弥生がサポートすれば、全く問題はない。

そう、表面上は、まったく問題ないように見える。

だから、困ってしまう。

多くのクラスメイトに愛されている由比ヶ浜ならば、今後も試験対策委員会との関係は

何事も問題がなかったかのように続いていくだろう。

・・・合コンにもきっと、こりずに誘ってくるはずだろうし。

しかしだ。高校時代の文化祭や体育祭のような恨みをかう事態までとはいかないまでも、

いや、人のひがみなんて底がしれないから用心に越した事はないが、

ぎすぎすした人間関係のど真ん中に放り込まれてしまうのだけは勘弁してほしい。

ただでさえ雪乃の母君様から、卒業後も役立てられる人間関係を築いてこいと命令されて

いるのに、試験対策委員会のせいで、

今以上に人が寄りつかない状態を作ってもらいたくはない。

まあ、今も俺に寄ってくる人間なんて、由比ヶ浜と弥生くらいで

時々由比ヶ浜にノートを渡しておいてくれって、由比ヶ浜の友人に頼まれることくらいだ。

そのノートを渡してくれレベルの接点さえも稀だというのに、

どうやってこの学部で人間関係を作っていけばいいんだっていうんだ。


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