過去ログ - やはり雪ノ下雪乃にはかなわない第二部(やはり俺の青春ラブコメはまちがっている )
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751:黒猫 ◆7XSzFA40w.[saga]
2015/03/19(木) 17:33:09.54 ID:Q9EWgt+u0

結衣「そっか・・・。寂しいって思ってくれているんだ。そっか、・・・へへ」



お団子頭をくしゅっと掴み、にへらっと笑う。

こうして見ていれば、十分魅力的だって俺でも評価してしまう。

雪乃を毎日のように見ていれば、採点基準が厳しくなってるんじゃないかって

言われた事もあるが、そんなことはない。

由比ヶ浜は、雪乃とは違った華やかさと柔らかさがあり、

大学内でどちらを実際恋人にしたいかというアンケートをとれば、

由比ヶ浜が勝つのではないかと思っていたりもする。

けれど、俺の眼の前で極上の笑みを浮かべている美女に言わなければならないことがある。

お前の笑顔は勘違いによるものだと、強く言わねばならない。



八幡「寂しいとは思わんけど」

結衣「は?」



極上の笑みが停止する。

未だ絵画のごとく笑みが描かれているところを見ると、機能が停止しただけかもしれない。



八幡「寂しいかぁ・・・。ある意味寂しいと思うかもしれないけど、

   どちらかというと悲しいの方があってる気がするかな」



由比ヶ浜の笑みが徐々に消え去っていってるのを横目に見ながら俺は言葉を紡ぎ続ける。

由比ヶ浜からの反応はないみたいだが、聞いてはいるらしい。



八幡「そりゃあ、勉強会行って、しっかり理解してきてくれたものだと思っていたのに、

   後になって全く理解していませんでしたってわかったら、

   悲しいに決まっているだろ。

   しかも、先に勉強する範囲を理解もしていないのに、その先の勉強を進めて

   いるんだ。当然前提となるものを理解もしていないで次の事を勉強しても

   ろくに理解できないに決まってるじゃないか。

   時間を無駄にしたとは言いたくないけど、

   遠回りしちまったなって思ってしまうだろうなぁ・・・」

結衣「悲しいって・・・、そういう意味のこと」

八幡「まあ、な。勉強見てるのに、理解が不十分だって後になってわかったら悲しいだろ?」

結衣「そうだねー。ヒッキーは、そう思うよねー」



なんか、いわゆる棒読みってやつじゃないか。

どこかそらそらしく、まったく感情がこもっていない。

俺を見つめる目に、魂がこもっていないことが、手に取るようにわかってしまった。




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