過去ログ - やはり雪ノ下雪乃にはかなわない第二部(やはり俺の青春ラブコメはまちがっている )
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800:黒猫 ◆7XSzFA40w.[saga]
2015/04/16(木) 17:29:34.34 ID:sScYBCVF0
『はるのん狂想曲編』追加エピソード(第15章)


由比ヶ浜結衣誕生日(前編)



6月18日 月曜日



 大学の講義が終わり、

俺達のマンションに集まった一同は由比ヶ浜の誕生日パーティーを楽しんでいる。

ちなみに俺も楽しむ予定だったのだが、どうして食事の用意をしているのだろうか。

今も雪乃の指示に従って芳ばしい香りが鼻をくすぐる唐揚げが盛られた大皿を

運んでいる途中であった。

一方、俺の苦労も知らずに楽しんでいるメンバーといえば、由比ヶ浜、小町、

それに平塚先生があげられる。

この日の主役たる由比ヶ浜と役に立たない平塚先生は最初から除外されたとしても、

料理が得意な小町くらいはせっせと働くお兄ちゃんを手伝っても罰は当たらないよ?

でも、いいか。

小町も受験勉強でストレスがたまっているのだろうから、息抜きも必要だし。

この日ばかりは大学受験勉強中の小町も大義名分を盾にパーティーに参戦したけど、

そんな言い訳しなくても来てもらったのに。

ただ、小町を家に迎えにレグサスで行った時マジでひいてたけど、

それだけはマジでやめてくれ。


小町「本当にゴミいちゃん、雪乃さんのヒモになっちゃったんだね。

これもお兄ちゃんが選んだ人生だし、小町煩くは言わないよ。

お兄ちゃんがレグサス乗ってる事お父さんが悔しがるかもしれないけど、

小町だけはお兄ちゃんの味方だからさ」


 よよよっとわざとらしく崩れるのはいいとして、でも玄関先でやるのだけはよしてくれ。

これでも元主夫志望の身としては近所の目というのには気にしてるんだからよ。

たしかに俺もレグサスが家の前に横付けされていたら、親父が会社の金でも横領して、

ちょっとやばめの人が家ん中をひっかき回しにきたと思ってしまう。

そしたら貴重品だけ手にとって小町を連れて雪乃の所に批難だな。

おっとカマクラも釣れていていかないと小町と雪乃に怒られるな。

母親の方は弁護士頼んで離婚手続きで忙しいだろうし、俺が家族を守らないとな。

あまり頼りたくないけどこういうときは陽乃さんに相談するのが最善か。

勝手に親父をぐ〜てれの悪者に仕立て上げてシミュレーションしてみてはみたが、

案外小心者で堅実な親父だから可能性としては低い未来だろう。

 よし、俺の家族で犯罪者になりそうな奴はなし。

ただこう言う事を考えるあたりは兄妹なんだな。俺も小町の事を言える立場でもないか。

そう考えると俺と小町の反応は似てるっていったら似ているんだろう。

さすがは兄妹ってところか、と変な所で感動してしまう。

 一方その点由比ヶ浜の順応性は高い。あほの子といえどもびっくりしたのはほんの一瞬。

すぐさまおつむを再起動した由比ヶ浜は、そんなこともあるよねぇ的なノリで、

あとは何事もなかったように雪乃と共に後部座席に乗り込んだ。



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