過去ログ - やはり雪ノ下雪乃にはかなわない第二部(やはり俺の青春ラブコメはまちがっている )
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829:黒猫 ◆7XSzFA40w.[saga]
2015/04/30(木) 17:29:18.12 ID:X2mOQ2ue0

第47章


夕「ありがとう」

昴「ありがとう、比企谷。でも、聞いた後でやっぱり引き返したいって思っても

  かまわないから。だから、変な責任感だけは持たないでほしい」


 夕さんに続いて昴までもが硬く引き締まっていた顔を緩めてほっと肩を下ろす。

俺の立場からすれば簡単な事なのに、きっと当事者となれば違ってくるのだろう。

しかも俺には昴達が考えているほどの価値なんてないという思いもあるが、

それもここで言うべき言葉ではないはずだ。


八幡「そこまで俺は責任感の固まりじゃない。

   逃げたくなったら自分の意思でとっとと逃げているさ」

雪乃「困ったことに逃げて欲しくても逃げないでいるのよね」


雪乃の声は小さく、隣にいる俺にさえ声はかすれて聞きづらいはずなのに、

どういうわけかはっきりと俺の耳まで届けられる。

しかも、なぜか弥生姉弟にまで届いてしまっているようで、柔らかい笑みが眩しかった。


夕「では、本題に入りますね。

  昼食会を開いているそうですが、それに私たちも参加させていただけませんか?」

八幡「俺は構わないけど、・・・問題ないと思うぞ。な、雪乃」


弥生姉弟を昼食会に参加させることに、俺個人としては問題ない。

だけど、俺一人の一存で決まれらる事ではないので、隣にいるもう一人の参加者の

意見を聞くべく問いかける。


雪乃「もちろん私も歓迎します。ただ、由比ヶ浜さんと姉さんの意見も聞かなくては

   いけませんので、今すぐ正式なお返事をする事は出来ません。

   ・・・でも、由比ヶ浜さんと昴君は友人同士ですし、夕さんも昴君の

   お姉さんなのですから、おそらく反対意見は出ないと思いますよ」

八幡「それに、昼食会なんてお上品な昼食の集まりではないですよ。

   ただたんにその日の弁当当番が弁当作って、みんなで食べているだけですから。

   だから都合が合えば一緒に食べればいいし、逆に用事があるんなら無理をして

   参加する必要もない。そんなありふれた食事ですよ」


雪乃はごくごく常識的な回答をしたが、雪乃自身受け入れないわけではないのだろう。

むしろ・・・考えたくはないのだが、俺の数少ない友人を確保すべく、

積極的に動いてさえいるようにも見えた。

・・・それほどに俺に友達なんて呼べる人間ができたことが奇跡だといえるのだが。


夕「ありがとうございます。

  ・・・でも、言いにくいのですが、二つだけ問題がありまして」


夕さんの恥じらう姿に見惚れてしまう。いや、大丈夫。もう恋なんてしないって誓ったから。

なんてドギマギしていたが、夕さんが述べた二つの問題のうち、二つ目の問題が気になった。

おそらく高い確率で一つ目の問題は、昴の食事についてだろう。



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