過去ログ - やはり雪ノ下雪乃にはかなわない第二部(やはり俺の青春ラブコメはまちがっている )
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830:黒猫 ◆7XSzFA40w.[saga]
2015/04/30(木) 17:30:20.27 ID:X2mOQ2ue0

今は夕さんの研究室で食べる練習をしていると言っているが、

今回の昼食会はそのステップアップだと考えられた。


八幡「たぶん二つとも大丈夫だと思いますよ。・・・一つ昴の事ですよね?」


俺が夕さんが言い淀んでいる内容をズバズバ言ってしまうものだから、

雪乃は無言で非難の声をあげる。

細められた雪乃の目からは、見るからにして凍傷になりそうな視線が送り込まれてきていた。

背筋がぞくりと伸びきったが、俺はそれを我慢して前を見続けようと努力する。


八幡(だから、そんなに睨むなって。ほら、夕さんも言いにくそうだったし、

   どうせ言わなければならない事なら、俺の方から後押しすべきだろ?)


しかし、俺の健闘は空しく敗戦を喫し、俺はとぼとぼとアイコンタクトで

弁解の意を返したが、雪乃から返ってくるアイコンタクトは

さらに100度ほど下がった凍てつく視線のみであった。

俺があたふたと雪乃の対応に困っていると、昴から温かく見守っている視線も感じ取れる。

ただ、そんな外野の思いやりは今回ばかりは無視だ。

夕さんは少し困った風な表情を浮かべているだけであったが、

昴はニコニコと頬笑みまで浮かべていた。

お前の事で困っているだぞって突っ込みを入れたいほどだったが、やはりそれも却下。

そんなことをしたら雪乃からさらなる非難が降りてくることが必至である。

だが、俺の置かれている状況に察してくれたのか、夕さんは話を進めようとしてくれた。


夕「ええ、昴の事です。先ほどもお話ししましたが、現在昴は

  普通に外食することができません。

  私の研究室での食事はどうにかできるようになりましたが、それ以外は全く・・・」

雪乃「飲み物を飲む事は出来るのですよね?

   げんに今は飲んでいますし」


雪乃が昴の前に置かれたティーカップに視線を向けながら話すので、自然と残りの3人も

雪乃の視線を追いかけて、そのティーカップに意識を向けた。


夕「はい、飲み物は比較的問題はありません。

  ただ、大丈夫だと言っても、水やお茶くらいですね。

  コーヒーや炭酸飲料は飲めなくはないみたいですけど、控えているようで」

昴「そうだね。飲めなくはないのだけど、胃を痛めると思ってしまうものや

  刺激が強いものは無意識のうちに・・・、意識をしてともいうかな、

  やはり避けてしまう傾向があると思う。

  あとは甘いのもやはり避けてしまうかもね。

  胃に残るというか、甘ったるい感じが残るのが怖いというか」

雪乃「わかりました。ありがとうございます」

夕「いいえ。こういうことは初めに言っておいた方がいいですからね。

  もちろん聞いた後であっても、やはりお断りというのも問題ありません。

  私達家族の問題を無理やり押し付けようとしているのですから」




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