過去ログ - やはり雪ノ下雪乃にはかなわない第二部(やはり俺の青春ラブコメはまちがっている )
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860:黒猫 ◆7XSzFA40w.[saga]
2015/05/14(木) 17:33:30.92 ID:HykEPny/0

こんな俺を友達だと言ってくれた昴に、なにかしてやりたいとがらでもない事を考えてしまった。

 友達なんていらないって、とがってみたりもした。友達ごっこならなおさらいらないし、

そういう青春ごっこをしているやつらを白けた目で見てもいた。

 でも、そういううわべだけの関係を演じるのではなく、人から認められるのならば、

他人からは友達ごっこだと罵られようと、俺は喜んで友達ごっこを演じてやる。


八幡「そういえば、夕さん」


 会話に割って入った俺の問いかけに笑顔で顔を向けてくれる夕さんって、本当に

いい人だよな。こういう姉だったらまじでほしいかもしれない。・・・駄目だな。

まじで惚れちまいそうだ。さすがにアウトローの俺であっても姉弟間の恋愛は遠慮したいが、

昴と夕さんとの組み合わせなら・・・。いかん。海老名さんの気持ちが少しわかった気が

してしまうのはどうしてだろう。


夕「どうなさいました?」


 心配そうに見つめるそのまなざしに、俺は吸い寄せられそうになる。そしてつい本当に

前のめりになりそうになった瞬間、テーブルの下にあった手をつねられる痛みで当然の

ごとくだらしない姿を見せる事を防ぐ事が出来た。

 だらしない姿というか、俺が夕さんに見惚れていたのが雪乃にばれただけなんだが、

とりあずこれで済んで良かったと冷や汗を流しつつ横目で雪乃を見ながら強引に納得した。


八幡「いや、その・・・夕さん。橘教授に俺の事を話しましたよね?」

夕「ええ、橘教授にはお世話になっていますから、いつも講義方針について相談に乗って

  もらっているんですよ。ですから、そのときに比企谷君の事も話した事があります。

   ・・・ごめんなさい。私が比企谷君の事を話してたせいで何か不都合がありましたか?」


 夕さんは眉尻を下げて申し訳なさそうに慌てふためく。全然夕さんは悪くはないのに困らせて

しまった事で俺の方も気まずくなり、慌てて話の続きをすることになる。


八幡「いや、不都合なんて全く。むしろ夕さんが教授に俺の事を話していてくれたおかげで

   今朝の面談もスムーズに終える事が出来たのですから、感謝しているほどですよ」

夕「ほんとうですか?」


 俯き加減だった顔をあげ、ぱっと絵になる笑顔を咲かす。


雪乃「ほんとうですよ。八幡は自分の方からは積極的に話さないものだから、

   夕さんからの事前情報がとても役に立ちました」


 雪乃が俺の言葉が真実であると補強するがごとく補足説明をする。

ただ、余計な事まで言いそうなのが怖いが。


雪乃「八幡は人に誉められる事に慣れていないせいか、

   結局は姉さんがほとんど話していたんですよ」

昴「え? そうなの? 今朝比企谷は陽乃さんがほとんど話していたとはいったけど、

  その内容は比企谷の事だったの?」


 雪乃の説明を聞き、昴は驚いた顔を俺に見せる。



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