過去ログ - やはり雪ノ下雪乃にはかなわない第二部(やはり俺の青春ラブコメはまちがっている )
1- 20
874:黒猫 ◆7XSzFA40w.[saga]
2015/05/21(木) 17:34:35.20 ID:bamkGDGV0
陽乃「ん? もちろん私は仁の講義はとってないわよ。陣の面白い噂を聞いて、

   もぐって講義に出ただけよ」


大学の講義でもぐるって、よっぽどのことがないとやらない行為じゃないか。たしかに目の前

にいるみたいな変なおっさんがいたら見てみたいけどさ。俺は自然とその講義の風景と目の前

の教授を見て二つを重ねようとしてしまう。すると俺の視線に気がついた橘教授がにやっと

俺に笑いかけてくるので、反射的に頭を下げていそいそと陽乃さんの方に視線を戻した。


陽乃「まあ、比企谷君みたいに冷やかしついでに窓から覗く程度の人がほとんどだったかな」


 ちょっと陽乃さん。どこまで俺の心の中を監視しているんですか。

もう気が抜けないじゃないですか。なにかしかけられるんじゃないかって。

 俺がびくついてるのを面白そうに陽乃さんは視線をスライドして確認するが、

今はこれといって指摘してはこない。どうやら今は話の方が優先らしい。


陽乃「でね、奇抜なファッションだけなら別に興味をもたななかったわよ」

八幡「たしかに陽乃さんだったら仮装して講義してるって聞いても興味を示さないでしょうね」

陽乃「だね。仮装が見たかったら比企谷君に着せちゃえばいいんだし」


 ウィンクして可愛くきめても着ませんからねっ!

俺は断固拒否を示すべく無言で睨みをきかせる。しかし、五秒も経たないうちに陽乃さんの

視線から逃げ出してしまったことは、まあ当然の結果なのだろう。


雪乃「では、姉さんは何に興味を持って橘教授の講義に出たのかしら?」

陽乃「経済学部にも友達がいてね。彼って東京の大学に行かないで千葉にきたくらいで、

   けっこう優秀な人だったのよ。今もアメリカの大学院行っているほどだし、

   かなり優秀だと思うわ」


 陽乃さんが誉めるって、よっぽど頭がきれる人物ってことか。


陽乃「で、その彼が最初の授業で聞いた経済に関する仁の独演をまったく理解できなかったのよ」

橘「一応最初の授業だし、これから勉強していく世界について話してみただけだよ。まあ僕が

   これから教える内容自体ではないからわからなくてもよかったんだけど、それでも僕が

   大学入学した当時の僕が理解できる程度にはくだいた内容から初めて、最後は僕が

   今研究しているところまでを駆け足で話したんだけど、かいつまんで話したのが

   悪かったのかな?」

陽乃「それは仁レベルが理解できるであって、一般の大学生が理解できるレベルじゃないわよ。

   彼もそこそこ優秀だったのに、その彼でさえ理解できないって、どんな事を話したの

   よっていうわけで、私は仁の講義に興味を持ったの」

八幡「でも、中には自慢話をしているだけで、内容がさっぱりの独演ってあるじゃないですか。

   しかも熱をあげていって、意味がない言葉を繰り返したり」

陽乃「その可能性も考えたんだけど、彼の話しによると、最初の方は仁が言っている通り

   かみ砕いた内容だったから理解できたんだって。しかも、そうとう面白い内容だった

   そうよ。でもね、仁ったら、彼もまた話をするのに熱をあげていってね、ただでさえ

   大学院レベルの内容なのに、それを早口の英語で話す、話す。限られた時間しかなくて、

   早口になるのはわかるけど、聞いているのは普通の大学生って事を理解してほしいわね。

   途中まではくらい付いて聞いていた生徒が、一人また一人で諦めていったそうよ」


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
1002Res/1496.81 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice