過去ログ - やはり雪ノ下雪乃にはかなわない第二部(やはり俺の青春ラブコメはまちがっている )
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903:黒猫 ◆7XSzFA40w.[saga]
2015/06/11(木) 17:32:43.38 ID:arGFvPfV0

  だよな。まあ、過去をやり直すと考えれば未来予知という言葉は不適切だけどよ。

  どちらにせよ選択肢を変更してなかった事にしてしまう未来を知っている事自体が

  おかしくないか? だって、その未来そのものを否定してなかったことにするんだぞ」

雪乃「相変わらず捻くれているわね。たしかに理論的に考えれば八幡の考えも否定でき

  ないわ。でも、そもそもそんなことを考える事自体がナンセンスよ。だって無意味

  な仮定な話なのよ。そこに現実的な思考をもってくること自体が馬鹿げているわ」

八幡「それもそうか。だったら、未来を知ることができないとすれば、結局はどの選択肢

  を選ぶ俺であっても俺なわけで、そうなると選ぶ選択肢は同じになるってことだな」

雪乃「単純な八幡なら、どの未来の八幡であっても選ぶ選択肢は同じね」

八幡「あまり誉められている気はしないけど、……どの未来でも雪乃とこうやって

  馬鹿な会話をしてるんだろうな」

雪乃「そ……、そ、そ、そそそそ…………こほんっ。その、そうね」


 あんさ……動揺してパニクっている雪乃もかわいいっていったら可愛いんだけどよ。

どうして冷静さを取り戻す為に俺の腕をつねりあげるんでしょうか? 

雪乃は俺が顔をしかめるのを確認すると、ひとつ笑顔を俺に向けてから会話に復帰した。


雪乃「たしかに同じ人間ならば選ぶ選択肢は一つに収束してしまうわね。でも今話して

  いる仮定の話は別の可能性の未来を考えているのだから、「たまたま」違う選択肢を

  選んだ場合の未来を考えてみるのも面白いのではないかしら?」

八幡「そうか? ……そうだな。「たまたま」違う選択肢を選んだとしたら、それは

  もう俺じゃない。違う比企谷八幡だ。だから俺が考えても意味がないだろ」

雪乃「え?」

八幡「だからさ、今の俺は今までの経験の積み重ねによって構成されているんだから、

  その前提が壊れたら俺ではなくなる。つまりは違う選択肢を選んだ時点で俺の自我は

  存在しなくなるんだよ」

雪乃「そうね……、たとえばテストでミスをしてしまって、

  それを直してみたいとは思わないのかしら?」

八幡「それは変えたいに決まってるだろ。今すぐにタイムリープして回答を書きなおすに

  決まってる」


 あれ? どうしてため息をついているのでしょうか?


雪乃「私がばかだったわ。少しでもあなたの事を見なおした私が愚かだったようね」

八幡「どういう意味だよ?」

雪乃「雑魚っぽくて素敵よ。ある意味小物を演じさせれば八幡以上の小物はいないわ」

八幡「誰だって小さなミスを挽回したくなるだろ?」

雪乃「その小さな間違えさえも経験であって、自分を構成する一部ではないのかしら?」

八幡「たしかにそうだけどよ。でもさ、人生の分岐点ってやつ? 

  あれなら絶対変更しない。変更なんてできやしないからな」

雪乃「ちょっと強引な論理ね。でも、好きよ。たとえもその他大勢の名前さえない

  登場人物である八幡であっても、そこから八幡を探し出してあげるわ」

八幡「ん、期待しとくわ」

雪乃「そこは自分が私を見つけ出すっていうところではないのかしら?」



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