過去ログ - やはり雪ノ下雪乃にはかなわない第二部(やはり俺の青春ラブコメはまちがっている )
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95:黒猫 ◆7XSzFA40w.[saga]
2014/06/19(木) 18:02:32.08 ID:62wq7byL0



第4章










普段学食に通い慣れていない俺は、席を確保するのでさえ神経をとがらせてしまう。

こういう場所では、リア充の仲良し集団がお気に入りの席といって

いつも同じ場所を確保するやつらがいる。

うちの大学くらい大きければ、ごった返しの学食でそんなことできるとは思えないけど

万が一ということも考えて、隅の方でこっそりと食事をとることにした。



いつもの昼食といえば、雪乃と待ち合わせをして、空き教室や

天気のいい時だったら中庭などで、雪乃お手製のお弁当を二人で食べるのが日課だった。

だから、こうやって学食に来ることは珍しいことで、不安も感じるが、

ちょっとだけ楽しみでもある。

味に関しては、そこそこ美味しかったという印象が残っていた。

雪乃の料理と比べれば、大したことがないが、味というよりは、

いかにも大学の学食という雰囲気が味わえることに興奮を覚えていた。



由比ヶ浜「あっ、ヒッキー!」



どんより曇った梅雨の天候とは裏腹に、もう夏が到来してしまった由比ヶ浜の

底抜けに明るい声が学食に響く。

うちの大学も、そこらの学食と同じように静まり返ってるわけではない。

むしろ人が多い分うるさいんじゃないかって思える。

しかし、そんな中でも、由比ヶ浜の声は騒音を突き抜けてまっすぐ俺まで届いた。

俺を見つけた由比ヶ浜は、トレーを持って人の間を持ち前の人懐っこさで

てこてことすり抜けてくる。

波打つコップの水面を見てハラハラしたが、当の本人はトレーの上の状態など

お構いなしだったので、注意の一つでもしてやろうと思った。





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