過去ログ - やはり雪ノ下雪乃にはかなわない第二部(やはり俺の青春ラブコメはまちがっている )
1- 20
984:黒猫 ◆7XSzFA40w.[saga]
2015/08/27(木) 06:14:33.01 ID:VmY0mOfo0


雪乃「別に姉さんが去年着た水着なんて覚えている人はいないわ。
   だから去年と同じ水着でもいいのではないかしら?」

 たしかに女って毎年水着買いたがるよな。
 雪乃は水着そのものっていうか、マンションの目の前にある海にさえ行こうとしないけど。

陽乃「わたしも去年の水着でもよかったのよ」

雪乃「だったらなおさらわざわざ買いに行かなくもよかったのではないかしら? 
   それとも衝動買いとでも言い訳をするのかしらね」

陽乃「ううん。もともと水着は買わなくてはいけなかったのよ」

雪乃「太ったのね?」

陽乃「ある意味太ったとも言えるかな?」

雪乃「姉さんもいつまでも若くはないのだから、定期的に運動をしないといけないわ。
   とくに年とともに胸の贅肉が垂れ下がってきて、
   見ている方としてはかわいそうに思う事があるわ」

 雪乃さん。それはない人が言う負け犬の遠吠え……っていう負けフラグなのではないでしょうか?
 しかも、垂れる心配がない胸を突き出しても虚しい……、睨まないでください。
ごめんなさい。もう言いませんから。

陽乃「そうねえ、今のところは垂れてきてはいないから問題はないわ。でもねぇ、
   また胸のサイズが大きくなったのよね。水着だけはなく、
   ブラも買い直さなくてはならないのは面倒ね。
   これはこれで新しいのを選ぶ喜びを得られると思えば問題ないかな」

 ピキッと空気が裂ける音がした。
 絶対に幻聴だってわかっているのに、その発信源たる雪乃を見ると、
幻聴ではないと錯覚してしまう。
 今の鬼のような形相を見れば、
いつも俺に向けてくる威嚇なんて可愛いものだと今なら判断できる。
 まあ、可愛いと言ってもライオンがじゃれついてきたら、誰だって怖がると思うが。

雪乃「そ……、そ、そ。……はぁ」

 深呼吸しないと立ち直れないレベルなのかよっ。
 見た目以上にショックを受けてやがるな。たしかにいまだに胸が成長していると
聞かされたら、とうの昔に胸の成長が止まってしまった、いや、成長したかさえ
疑わしい雪乃からすれば再起不能レベルの一撃だったのだろう。
 だとすれば、深呼吸程度で復活するとは、さすが雪ノ下家の血筋だなと尊敬してしまう。

雪乃「はぁ……。姉さん。それは太ったというべきではないかしら? 
   いくらなんでも姉さんの年齢で胸が成長するとは思えないわ」

陽乃「たしかに年齢的側面からすれば成長は止まったと考えるべきね」

雪乃「なら、太ったと判断すべきではないかしら。姉さん。太ったと認めるのは酷では
   あるけれど、人はいつまでも体型を維持できるものではないわ」

 おそらく雪乃もわかっていたのだろう。
 雪乃の声は震えていた。つまり、雪乃は虚勢を張っていたともいう。
 ここで俺が横から発言なんてしたら、セクハラやら胸大好き人間やらとののしられ
そうだから言わないが、胸の成長は年齢以外にも起因している。
 俺が勉強している隣で、俺のことなんていないかのごとく友人と話していた
由比ヶ浜情報だから、真実かどうかはわからんが。

陽乃「雪乃ちゃん」

雪乃「なにかしら?」

陽乃「胸はね、女性ホルモンの増加によっても大きくなる事があるのよ。げんに出産した
   女性の胸は赤ちゃんに母乳を飲ませる為に大きくなるじゃない。わたしは妊娠も
   出産もしたわけでもないから、そこまで顕著に大きくなってはいないけれど」

雪乃「……っく」

 あっ、やっぱり。雪乃も気が付いていたんだな。

陽乃「というわけで、新しいブラも必要だったから、それも買ってきたわ。雪乃ちゃん、見る?」

雪乃「結構よ。……あっ、もしかして」

陽乃「大丈夫よ。さすがに八幡に下着を試着したところは見てもらってもないわ」

雪乃「当然よ。場を考えなさい」

陽乃「でもね、どれにするかは選んでもらったのよね」




<<前のレス[*]次のレス[#]>>
1002Res/1496.81 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice