過去ログ - やはり雪ノ下雪乃にはかなわない第二部(やはり俺の青春ラブコメはまちがっている )
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983:黒猫 ◆7XSzFA40w.[saga]
2015/08/27(木) 06:14:06.70 ID:VmY0mOfo0

陽乃「ただいま雪乃ちゃん」

雪乃「おかえりなさい。ちょうどいいタイミングで帰ってきたわね。八幡も御苦労さま」

八幡「お、おう……」

 俺の返事も、相変わらず俺にへばりついている陽乃さんを見ると、
雪乃は眉を吊り上げ、抗議の視線を俺に送ってくる。
 俺に抗議しても無駄なんだけどな。こういうのは俺の管轄じゃないそ。
そもそも決定権は俺にはないってわかっているだろうに。
俺は上の命令に従って動いているだけの下っぱなんだし。
 だから抗議は陽乃さんにしてくださると助かります。

雪乃「まあいいわ。姉さんに振り回されて疲れているでしょうし」

八幡「そう思っているんなら、もっといたわってほしいんですけどね」

 ご奉仕しろとか、疲れた体をほぐす為にマッサージしろとか言わんが、
せめてのそのきっつい視線だけはよしてください。
 …………ほんと、お願いしますよ。

陽乃「あら? 八幡も楽しんでいたじゃない」

雪乃「どういうことかしら?」

八幡「ちょっと待て。仮に楽しんだとして、なにが問題があるんだよ。俺は陽乃さんが
   楽しむことで雪乃達の準備を邪魔させない為に派遣されたんだろ? だったら、
   仮に俺が楽しんで、陽乃さんも楽しめたとしたらなにも問題はないはずだ」

雪乃「それもそうね」

 うしっ。チョロインにクラスチェンジしたんじゃないかってほど、
うまく話題をそらせることに成功したな。
 そういやチョロインってなんだ? 
こうやって話題をうまくそらす事が出来る相手の事だよな?
 となると、由比ヶ浜なんてチョロイン筆頭とか?

雪乃「…………それで姉さん。八幡はなにを楽しんだのかしら?」

 …………ですよねぇ。ぬか喜びでした。

陽乃「楽しんだっていうか、一緒に買い物に行っただけよ」

八幡「そうだぞ雪乃。船橋のショッピングモールで大人しく時間をつぶすべく、
   ぶらぶらと買い物をしていただけだ」

陽乃「そしてこの紙袋に入っているのが今日の戦利品よ。
   あとで雪乃ちゃんにも見せてあげるわね」

雪乃「お洋服でも買ったのかしら?」

陽乃「まあ、服といったら服よね。あと八幡のも私が選んであげたんだから、
   八幡のも見せてあげなさいよ」

八幡「いや、俺は、いいですよ。むしろ俺のなんか見せたら目が腐りますから」

雪乃「あら? 八幡ったら、いつになく自虐的なのね。そう言われてしまうと、
   かえってみたくなってしまうわ」

 どうしてこういうときばっかり俺の事を腐ってるとか、目が腐るとか、
腐臭がするとか毒舌を吐かないんだよ。
 あれか? 毒舌っていうよりは、俺が嫌がる事をしたいってやつか?
 それって好きな子をいじめたくなるやつだよな?
 …………となると、しょうがないか。
 雪乃は俺の事好きなはずだし。…………って、のろけてどうするよ!

陽乃「でも、雪乃ちゃんは見慣れているんじゃないかな?」

雪乃「一緒に暮らしているわけだし、八幡が好きな服装はたいてい見ているはずよね。
   となると、八幡が普段着ないようなジャンルの服装にでもしたのかしら?」

陽乃「そういうわけでもないわ。見慣れているっていうのは、……そうね、
   案外引き締まった体をしているっていう意味よ。たしかに室内にばかりいて、
   暇ができても読書ばかりで外出しないから肌が白いというのは貧弱そうに
   見えてしまうけれど」

雪乃「それって……」

陽乃「ええ、そうよ。水着を買ってきたの。だって、夏だもの」

雪乃「そうかもしれないけれど」

陽乃「それに、去年の水着は着られないのよ」



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