12:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/05/29(木) 19:49:35.45 ID:jPxrNCQ30
「わかったっス! エッチな小説っスね?」
「なんでじっくり考え込んだ結果がそれなんだ!」
僕を何だと思ってるんだこいつは。
あまりにも失礼じゃないか。
「あのな、僕が職場で昼間から官能小説を読むような非常識な男に見えるのか?」
「んー、そうっスね。非常識ってとこは合ってると思いますけど」
このやろう。
語尾から『っス』を奪ってアイデンティティを無くしてくれようか。
「……ともかく僕はそんな本は読んでいない」
「えー? じゃあBL小説っスか?」
「そっちの方面から離れろ!」
神原じゃあるまいし、男の僕がそんなもの読んでどうするんだよ。
いや、ジャンルとして否定する気は全くないし、読む人はそりゃあ探せばいるんだろうけれどさ。
神原に意固地なほど勧められても断固として断り続けた僕が読む訳がない。
「となると……あとプロデューサーが読みそうなのってラノベくらいしか思い付かないんスけど」
「わかった、もういい荒木。お前が普段僕をどう思っているかよく分かった」
お前には失望したよ、と架空の唾を吐き捨てる僕。
というかアイドル諸君にそういう目で見られていたことが地味にショックだ。
「鷺沢から借りた古書だ。僕の造詣の深さに驚き僕に対する認識を改めろ」
「あー、文香ちゃんのっスか。でも古書や純文学読めば文学に詳しくて頭いい、なんて考えは浅はかっスよ」
それは確かにそうだ。
読んだだけで頭が良くなるなら誰だって読む。
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