18:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/05/29(木) 19:56:31.59 ID:jPxrNCQ30
「いやあ、流石はプロデューサーっスねえ、アイドルのためならおんぶも厭わないなんて」
「当たり前だ、僕を誰だと思っている」
「でもやったアタシが言うのも何ですけど今のは正直ちょっと引いたっス」
「なんだとう!」
「うふふ……」
鷺沢が口を押さえて笑っていた。
鷺沢が声を出して笑うところなんて、初めて見るんじゃなかろうか。
思わず荒木と揃ってその場で止まってしまった。
「お二人とも、仲がいいんですね。見ていて、とても楽しいです」
「ああ、実は僕と荒木は両想いの恋人同士だからな」
「ええっ!? そ、そうだったんですか……知らずとはいえ、失礼な……」
顔を赤らめながら伏せる鷺沢。
うーん、ここまで騙されやすいと逆に心配だ……そんなに歳も離れてないのに、無警戒な娘を持った気分を味わってしまったじゃないか。
「ウソっスよ! 文香ちゃんも簡単に信じちゃダメだって!」
「荒木、言いたいことは山程あるが今回は鷺沢に免じて許してやろう」
「許すも何も裁判になったら間違いなくこっちが勝訴っスよ?」
「あの、この流れだと私は脱いだ方がいいんでしょうか……?」
「是非もなしだ」
「いや、それプロデューサーが喜ぶだけでしょ……」
談笑しつつ三人で並んで歩きながらも、今日はこれだけでも来て良かったと思えるのであった。
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