過去ログ - メカクレ傾城書店員鷺沢文香『失伝した地方祭事の再現に関する研究』 -SS速報VIP

過去ログ - メカクレ傾城書店員鷺沢文香『失伝した地方祭事の再現に関する研究』

↓ 1- 覧 板 20

1: ◆3feiQFueVc[saga]
2014/05/30(金) 21:42:26.62 ID:b6w0bv6Bo
モバマス

しきにゃん誕生日おめでとう

SSWiki : ss.vip2ch.com

2:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/05/30(金) 21:44:02.06 ID:b6w0bv6Bo
最初
ツインテ天才美少女工学博士池袋晶葉『先端技術倫理』12講
ex14.vip2ch.com

前回

以下略

3:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/05/30(金) 22:03:25.69 ID:b6w0bv6Bo
「只今」

揃って白衣の少女が二人、旅行鞄を提げて踏み入る

「お帰りなさい、晶葉ちゃん。志希ちゃん。どうでしたか？　向こうはまだ寒かったでしょう」

以下略

4:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/05/30(金) 22:13:58.38 ID:b6w0bv6Bo
ちひろは軽く溜息をついてみせると、にこりと手慣れた様子で微笑んだ。

「もともとうちはそういう事業形態ですからね。先日特許関係の整理をした分で、多少バンクロールには余裕があります。
　が、フローティング、無音、断熱、電磁遮蔽の地下室……を増設しては、うーん、ハイエンドマシンには足りませんね」

以下略

5:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/05/30(金) 22:28:44.67 ID:b6w0bv6Bo
1.

「……かねてから、進めていた研究があって」

分厚いハードカバーを膝に抱いて、伏し目がちに文香が言う。

以下略

6:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/05/30(金) 22:57:16.87 ID:b6w0bv6Bo
「で、晶葉ｾﾝﾊﾟｲはいったいぜんたい」

「私は、研究の出資者だ」

「パトロン？」

以下略

7: ◆3feiQFueVc[saga]
2014/05/30(金) 23:05:37.37 ID:b6w0bv6Bo
「小梅」

「は、はい。志希、さん」

「次のキーワードから、思いつく言葉を言ってほしい」

以下略

8: ◆3feiQFueVc[saga]
2014/05/30(金) 23:47:03.14 ID:b6w0bv6Bo
2.

「何を聴いている？」

大きなダイナミック型のヘッドホンを外して、志希はきょと、とした。

以下略

9: ◆3feiQFueVc[saga]
2014/05/31(土) 00:02:13.12 ID:E0gOZIKdo
「で、文香は」

向かいに早苗と隣り合って座る文香は、視線をそのまま、手にした書の背を掲げて見せた。

「ジャレド・ダイアモンドか。定番だな」

以下略

10:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/05/31(土) 00:05:02.85 ID:Dxb9S4u90
期待

11: ◆3feiQFueVc[saga]
2014/05/31(土) 00:12:30.04 ID:E0gOZIKdo
「まあなに、今から硬くなってたって始まらないからね。何か食べようよ」

「何かってお前……空港に入る前に言い給えよ。まさかパーラーとか言い出すまいね」

「コンビニでいいんだけど……そこ、降りたところにドトールがなかった？」

以下略

12: ◆3feiQFueVc[saga]
2014/05/31(土) 00:23:36.18 ID:E0gOZIKdo
だいたいこんな感じで、

・オリ設定
・地の文
・シリアス風

以下略

13:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/05/31(土) 00:38:06.38 ID:is8H/RJFO
待ってまーす

14: ◆3feiQFueVc[saga]
2014/05/31(土) 22:36:00.26 ID:E0gOZIKdo
「それで、宗教行事だっけ」

言いながら、志希の細い指はリズムを取るようにぱきぱきとガムシロップの封を切ってはアイスコーヒーに落としていく。

「はい」

以下略

15: ◆3feiQFueVc[saga]
2014/05/31(土) 22:46:29.13 ID:E0gOZIKdo
――鬼が降りてきた。

山には鬼が棲んでいて、迷った人は食われてしまう。

その鬼が、降りてきた。

以下略

16: ◆3feiQFueVc[saga]
2014/05/31(土) 22:51:30.73 ID:E0gOZIKdo
文香はふいと緊張を解くと、

「――あ、そろそろ時間ですね」

「ちょ、文香さんもうちょっとじゃん！」

以下略

17: ◆3feiQFueVc[saga]
2014/05/31(土) 23:05:14.08 ID:E0gOZIKdo
「で、とうとうあのまま語らずじまい」

頬杖をついて、志希は憮然とした表情を作ってみせる。

「そうじれるな、どうせ明日には見れる。窓側だぞ、大人しくし給え」

以下略

18: ◆3feiQFueVc[saga]
2014/05/31(土) 23:14:28.24 ID:E0gOZIKdo
耳がどうこうとひとしきりもぞもぞしていた志希は、気圧が安定すると変わり映えのしない窓の外にすぐ飽きて寝息を立て始めた。

文香はずっと文庫本に目を落としている。

「……暇ね」

以下略

19: ◆3feiQFueVc[saga]
2014/06/01(日) 17:11:52.19 ID:vDNIWKFAo
3.

福岡空港から鹿児島、更に小型機に乗り換えて奄美大島へ。

「ここから、船で……三時間強……四時間、です。チャーター船に来ていただける手筈ですから……港へ行きます」

以下略

20: ◆3feiQFueVc[saga]
2014/06/01(日) 17:22:38.70 ID:vDNIWKFAo
「なんだ。しっかりした船じゃないか」

「さすがにあたしたちには、数時間ボートでってのはきついしねー。よかったよかった」

「…………」

以下略

21: ◆3feiQFueVc[saga]
2014/06/01(日) 17:45:12.85 ID:vDNIWKFAo
「これから行く島は、奄美大島と屋久島の間に広がる、トカラ列島という島々のひとつです」

潮風に満足して、船室で文香を中心に情報の確認を行っておくことになった。

「トカラ列島は、すべてが十島村というひとつの行政区域ですが……それぞれの島に、独自の風習があり、小さな文化圏を形成しています」

以下略

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