過去ログ - 咲「イったらおしおきだって言ったのに……」菫「す、すまん……」
1- 20
25:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)
2014/05/31(土) 02:36:58.84 ID:VN+t8RBT0


「ツバを――その、顔にかけてくれないか?」

彼女の顔が驚きと嫌悪に歪む。

背筋にゾクゾクと冷たいものが駆け上がる。

期待と不安を胸に彼女の返事を待つ。

「ツバ――ですか……」

思案顔で独り言をつぶやき私の顔を見つめてくる。

「いきますね」

ためらいがちに形のよい唇をすぼめてツバを垂らしてくる。

「そうじゃなくて、こう……ペッって感じで」

「…………」

彼女の沈黙は言葉以上に雄弁に今の気持ちを表している。

そのジト目すら、興奮の煽る結果にしかならない。

ペッと吐いたツバが私の左の頬にかかる。

かかった個所だけ妙に熱く、彼女の体温を感じる。拭わずにじっとしていると顎まで垂れ
落ちてきた。

「ありがとう……」

お礼を言うのもなんだかおかしいが、言葉が見つからないので仕方ない

「……楽しいですか?」

「まあ……」

そう聞かれると恥ずかしい。

しかし、ここまでいってしまえばなんでも頼める。

彼女の前では弘世菫という鎧は必要がないのだから……。




<<前のレス[*]次のレス[#]>>
114Res/79.92 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice