過去ログ - 咲「イったらおしおきだって言ったのに……」菫「す、すまん……」
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47: ◆IClzeUGWus
2014/06/11(水) 23:10:18.96 ID:saIPE1Y60


あんなことをした後だというのに、彼女はことが終わるとすぐに元の、宮永咲に戻っていた。

さっきまでのは、私がみた白昼夢だったのではないかと思うくらい、妖しい眼光は影をひそめ、やわらかな顔になって

いた。

その表情は小動物を連想させる。うさぎとか、たぬきとか。


彼女がベッドの上で私に聞いてきたことは、ほとんど照についてだった。

本当に些細な、普段の照について。

「お姉ちゃんは寝る時はパジャマなんですか?」

「お姉ちゃんは普段どんな本を読んでいるんですか?」

質問はいつも「お姉ちゃんは〜」で始まり、私が答えると「そうなんですか」とこぼれるような笑顔で満足そうにつ

ぶやいた。


「君は本当に照のことが――」

束の間の躊躇。"好きなんだね"と言いかけて、とっさに別の言葉に言い換える。

「気になるんだね」

それでも、自分の言葉が自分の心臓に刺さったのを感じた。

彼女はそんなことは、気にもとめない様子で「はい」と答えた。






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