過去ログ - 教師「お前は一体どうしたいんだ!」 少女「私は……」
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105:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/09/03(水) 01:25:20.56 ID:xGEgSfhf0
教師(とはいえ、こうなってしまったからには仕方ない、今できることをしなくては……。とにかく慎重に、母親の怒りの背景を探っていくことだ。とくに彼女との関係において、母親の意向がどこにあるのか、だな)

そもそも母親は少女に手を上げるどころか触れさえしないという。教師はそこにヒントがあるような気がしている。余人には言いがたい特別な理由がそこに隠されている……。

不意に思い付いたことがあってもう一度少女を振り返った。

教師「母親がお前に不干渉的な態度をとり始めたのはいつからだ?」

少女「ええと……」

続きを躊躇するふうを見せる少女に違和感を覚える。考え込んで言葉を選んでいるわけではなさそうだった。そんなに答えづらい質問だっただろうかと、小首を傾げて困ったように眉根を寄せる少女の姿を見て思う。

確かに相手の嫌な過去を掘り返すようで、さすがに無思慮すぎたかと反省する。しかし、家庭訪問の際は教師の質問を嫌がる素振りは見せなかった。今回も回答すること自体を拒んでいるという様子はなく、一体あの時と何が違うのかわからなかった。

教師「ああ、そういえば……、どうされました?」

他に聞いておかなくてはいけないことがあるのを思い出して、横並びに歩く事務員に話しかけた。どこか夢見心地だった事務員は、教師の言葉にやっと我に返ったという体を見せた。緊張感に欠ける男だと内心毒づきながら訊く。



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