過去ログ - 教師「お前は一体どうしたいんだ!」 少女「私は……」
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113:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/09/14(日) 03:35:42.01 ID:tIovdjLJ0
喧騒に沸き返る職員室に入るやいなや、教師はドア近くに座っていた、妙にそわそわしている同僚をつかまえて面談の諸注意を尋ねた。しかし同僚はまるで信じられないものを見るような目つきをして、そんなものはないと言った。

教師「――ない? なにも?」

そうだが、と当惑した表情で同僚は答えた。一瞬、言葉を失った教師に、同僚は嫌悪感もあらわに顔をしかめた。
顔を背けてしまった同僚にそれ以上の追求をするのは、さすがの教師でも憚られる。戸惑いを隠せない教師は救いを求めて辺りを見回した。

ついさっきまでざわめいていた室内は今や静まり返っていた。誰も教師に目を合わせようとはせず、我関せずと言わんばかりに仕事に打ち込んでいる。少なくともそのように見える。

今の今まで騒いでいたのはなんだったのだ、とその白々しさに唖然とする教師の耳に、咳き込むような声が聞こえた。教師は声の主に目をやる――口元を片手で抑えた女。その肩がぶるぶると震え出し、段々と震えが大きくなっていく。

笑い声だった。ついに女がこらえ切れないといったように声を上げて笑い出す。それを皮切りに、笑い声は一気に職員室中に伝染した。複数人の、どこか投げやりでヒステリックな大音声が鼓膜をつき破らんばかりに叩いた。

笑っていないのは教師だけだった。教師以外は呵呵として笑い合っている――その笑声に潜む狂気。

たまらず、教師は職員室を飛び出した。



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