過去ログ - 教師「お前は一体どうしたいんだ!」 少女「私は……」
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114:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/09/14(日) 03:39:16.93 ID:tIovdjLJ0
爆発的な大笑に沸く部屋のドアを閉める。それでやっと教師は息をついた。

数歩後退って、教師は自分が閉ざしたドアを呆然と見つめる。
静寂に満ちた廊下と熱気に包まれた部屋、両者を区分しているのは薄い木の板だけだった。しかしこちら側とあちら側、教師と同僚たちの間にはそれ以上の、超えようもないほど深い断絶が横たわっている。

教師からすれば狂気に侵された集団から逃げただけだが、それは反面、理解しがたいものを自分のうちから締め出したということだ。そうすることで教師は自分を守っている。きっと今までも同じようにしてきたのだろうと今になって思う。

だが、と教師は心中に言葉を作った。

教師にとって異常だったのは常に職員室の彼らだったが、一方の彼らにとっては、教師にとってのそれと同じ程度の重さで、教師こそが異物だったはずだ。だからこそ教師は孤立感を深め、周囲に温かく迎え入れられることがなかった。
そして自分たちとは違う異質なものを排除しようとするのは集団の中では当然の営みである。この論理自体は明快だった。――が。

教師(私には、自分と他人の何が違うのか、なぜ私が排除されなければならないのかがわからない……)

わからないから対策の立てようがなく、対策が立てられないなら、教師にできることは自分の考える最善を忠実に実行していくことだけだった。そしてそれさえも、彼らと教師の阻隔を、広げこそすれ埋めることはない。

ここにきてやっと、教師は自分の置かれた現実を直視した。

――ここには教師の味方はひとりもいない。



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