過去ログ - 教師「お前は一体どうしたいんだ!」 少女「私は……」
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128:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/09/15(月) 22:10:34.34 ID:E6QKXXWS0
教師「お待たせしました」

一礼して部屋に入った教師の後に教頭が続く。教頭が少女の母親に頭を下げている間に教師はドアを閉めた。

応接室の中に向き直ると、教頭がふらふらとした足取りでソファのもとに向かっているところだった。
教頭の様子がおかしいことを不審に思ったのか、主任たちは表情を曇らせたが、心配する言葉を掛けることはなかった。
少女の母親はそもそも教師しか眼中にないようで、親の仇とでもいうように(あるいは子の仇というべきか?)ずっと教師を睨みつけている。

薄情なものだと思うが、教師がとやかく言うことでもない。
母親の対面となるソファは教頭たち三人が占居している。しかたなく教師は、背中を丸めてうつむき加減に座る教頭の後ろを通って、椅子の一つに陣取った。
これで教師は、少女との会見の時と同じ、母親と教頭たちとの間に挟まれる構図になる。

この辺りに教師が学校で疎外されている状況が表出していたが、あいにく教師はそれに勘づくための繊細な感性を持ち合わせていなかった。

ともあれこうした場では、やはりいかに対話の主導権を握っていくかが重要になる。
そこで教師はあえて迂遠な手は取らず、母親が何を言うより先に、問題の核心部に斬りこむことにした。



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