過去ログ - 教師「お前は一体どうしたいんだ!」 少女「私は……」
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147:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/10/01(水) 01:02:44.11 ID:pQGk8Z2w0
教師「連中は確かに信用出来ない。ともすれば、お前が話したところで全て握りつぶしかねない。そういった懸念は間違いなくある。だがそれは、お前が私以外の連中を拒むに足る理由にはならない」

少女「どうしてですか? 私は、先生以外には――」

教師「事態はすでに動いているからだ。お前の母親を引っ張りだして面談が行われた時点で一定の目的は達している。そもそも私の――担任の存在を前提として諸々の対応が組まれているわけではないのだから、私の不在は、それ自体では大した問題にならない」

少女「そんなことは……」

教師「聞きなさい。保護者面談という実績がある以上、この件の進行はすでに不可逆だ。調書も作られるし、職員会議でも取り上げざるをえない。レールさえ敷いてしまえば、あとは私がいなくても動く。――それに」

口元に自嘲をのせて、教師は呟くともなしに小さく言った。

教師「……連中もがどれほど私を嫌っていようと、お前を助けてやることには異存もないだろうさ」

少女は途方に暮れたように教師を見つめた。それで、自分の言い草が少女を見捨てるというか、完全に放り出すように聞こえると思い至った。慌てて言い添える。

教師「いや、たしかに私はこの件から降ろされたが、全く無関係になるわけじゃない。連中のやり方に口を挟むことくらいはできるだろうし、道を外れるようならその都度手を入れる。……まあ、今回にしても私の力不足は明らかだが、少なくとも努力はしよう」

約束する、と教師は言った。少女は少し呆れたような、どことなく諦めたような表情で微笑った。なにか納得するように小さく二、三回頷いて瞑目する。



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