過去ログ - 教師「お前は一体どうしたいんだ!」 少女「私は……」
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167:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/10/18(土) 22:51:54.94 ID:OH0uup+60
誰もいない教室は意外なほど広く感じる。掃除もされずに放置された教室は椅子も机も野放図に歪み、床にはごみが散乱している。
殺伐とした教室は、教師に生徒たちの憎悪の深さを突き付けるようだった。

言いようのない敗北感に襲われる。矢も楯もたまらず、教師はまろぶように教室を飛び出した。

教師が担任のクラスは校舎の二階、くの字に曲がった角に当たる教室を割り振られている。ほとんどを壁に遮られた廊下からは、他の教室の様子を直接伺い知ることはできない。

そうしてできた死角の彼方から物音が聞こえた。床を擦る音は机を運ぶ音だろうか。明るい笑い声が遠く響く。窓の向こうにちらつく生徒たちの談笑が、より一層教師の心胆を寒くした。

荒れ果てた教室は、一歩外に出れば、すぐそこにありふれた光景が広がっているのだ。どこにでもある普通の学校、このクラス以外はそのイメージ通りだった。このクラスの生徒だって、元はそうだったはずだ。そうだったはずなのに。

教師「……なんなんだ、これは」

教師の誰にも向けていない呟きに、しかし、応える声があった。

副担任「ナニがっすかぁ? 『先パイ』」

教師と生徒を混沌の渦に落とし入れた張本人がそこにいた。



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