過去ログ - 教師「お前は一体どうしたいんだ!」 少女「私は……」
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名無しNIPPER
[saga]
2015/07/20(月) 22:56:50.51 ID:h8Vc4E0V0
私の目覚めは、瞼の裏側に微小な光を感じることからはじまる。次いで身体の感覚が戻る頃には意識は明晰で、すぐに起き出すことができた。
だが、今日の微睡みはなんとなく、起きるのがもったいない気分になっている。気怠さが全身の節々を覆っていて、ベッドに身体を預けるのが最高に贅沢だ。
いつになく重い体を、それでも起こしたのは、ある誘惑に駆られたからだった。私の背を抱き、首の隙間に差し込まれた、意外なほど逞しい腕。肌の擦れる感覚さえみだらだ。
身体を離れる温かな重みに一抹の寂しさを覚えた。
私はそっと眼を開いて、隣で眠る先生に見入る。
穏やかな寝顔だった。常に纏っている、余人を寄せ付けない厳しさを、この時だけは手放しているようだった。
ひどく無防備な姿に衝かれて、私は手を伸ばしてみる。手の平で触れた頬は、小さな動物のように柔らかい。
それが愛おしくて、この気持ちの少しでも届いてほしくて、私は先生の額に口付けた。
本当なら唇が良かったのだが、それは先生の起きているときに、先生の方からしてもらうことにしよう。くすくすと喉の奥から笑い声が零れた。
――こんなに上手くいくとは思わなかった。
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