過去ログ - 教師「お前は一体どうしたいんだ!」 少女「私は……」
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40:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/07/06(日) 05:18:42.71 ID:OYnXFm4T0
その時、花が綻んだ、と思った。少女がこんなにも幸せそうに笑うのははじめてだった。
わずかに潤んだ瞳も、ほんのりと赤く染まった首筋も、唇の間から漏れ出る熱を帯びた呼吸すらも、彼女の情感を押しとどめることは能わなかった。
一体なにが彼女の琴線に触れたのか、そんな疑問がどうでもよくなるほどの衝撃に心臓が殴りつけられるようだった。彼女以外の何も視界に入らず、何もいらないとさえ思った。

――自分だけが彼女の心を独占しているのだ!

実感が、脳が焼き切れるほどの幸福感をもたらす。忘我の心地に浸る己を、頭の中の冷静な部分が見下ろしていた。
所詮はお前も、お前が見下し、軽蔑してきた連中と変わりないのだ。
冷笑する声なき声に、そのとおりだ、と口の中で呟いた。



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