過去ログ - 教師「お前は一体どうしたいんだ!」 少女「私は……」
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67:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/07/27(日) 21:12:58.88 ID:z9W9RmgV0
彼女に少しでも近づきたい、あわよくばその隣に侍り、伴侶としてありたいという思い上がりはその時、身を切るほどに深い傷となったのだろう。
それでも諦めきれない妄執だけを残して、魂を腐らせるように頽廃し――誰かが彼女に近づくことを許さなくなる。

おそらくはこれが彼女の身に起きている事態の全容だった。

ふと、では、少女の母親はどうだったのだろうと思った。彼女に決して触れず、ただ生活の糧だけを与えているという母親。
彼女の縛めから解き放たれたのか、それとも強く囚われるからこそ別離を余儀無くされたのか。
彼女を憎んでいるのか、それとも。

教師(そして、この私はどうなのか?)

その答えは教師にとって分かりきったものだった。
教師も決して例外ではないのだ。教師は特別な存在であることはないし、そうやって無邪気に自意識を肥大させることが教師にはできなかった。

だから教師が少女の置かれた状況をどうにかしてやりたいと思うのは、そこに下心があるからだということは明白だった。

教師には、教員として以前に品性が下劣な自分が疎ましかった。
そんな自分が教員然として振る舞うことはそれこそ欺瞞だったし、彼女を始めとする生徒全員に対する背信も同然だった。

――だが。



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