過去ログ - 教師「お前は一体どうしたいんだ!」 少女「私は……」
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90:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/09/01(月) 01:25:51.11 ID:pGgsnQdi0
少女との会見から数日、穏やかな日々が続いていると教師は感じていた。
授業等もつつがなく進行しているし、事務仕事も順調といえた。

教師(……いや、そうでもないか)

授業の準備をする教師が見やるのは斜め向かい、少し遠くのデスクである。既に始業時刻を迎えているのに、数人の教員が事務員を交えて仕事もせずにごそごそと喋っているのが見えた。

「やっぱり学校の先生というのは、色んなことに気を配って、相手のことを思いやらないといけませんよ、本当に」

「全くです。その点先生は一生懸命頑張っておられますよ。何より思春期の子供たちの相手をするのだから、しっかり見ていてあげなくては……家庭のこととか、ね」

「あんまり厳しいことを言ったり、事を荒立てたりすると繊細な部分を刺激しますもの。慎重な対処が必要ですよ。……まあ、でも……」

「うちの学校には……ねえ?」

「まったく、困ったものですよ」

何が楽しいのか、彼らはしばらく笑い合っていたが、教師の視線に気付くと途端に会話をやめる。一様に、気まずげというよりは渋面という方が近いような表情を浮かべた。そのまま解散して、めいめいの仕事に戻るまでをなんとなく見守った。



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