過去ログ - School Daysより「素直な気持ちになるために」
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27:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[sage]
2014/05/31(土) 22:28:43.01 ID:Ob2BSVLt0
「…というわけで、明日は学園に行きなさい」

母は、いきなり会話の流れを変えてきた。

「お母さん、それ、話の前後がつながってない」
以下略



28:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[sage]
2014/05/31(土) 22:29:28.16 ID:Ob2BSVLt0
「…言わないなら、理由は誠君ってことにしておくわよ」

「違うもん」

「じゃあ、それ以外に理由があるのね?」
以下略



29:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[sage]
2014/05/31(土) 22:29:56.80 ID:Ob2BSVLt0
翌朝。

目覚めた世界は、カレンダーの方に目をやった。

…12月24日。クリスマス・イブ。
以下略



30:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[sage]
2014/05/31(土) 22:31:02.46 ID:Ob2BSVLt0
気持ちを切り替え、一つ、深呼吸を入れた。

…落ち込んでいても仕方がない、もう当日なのだから。

乾坤一擲、学園に行ってみるだけでも、何かが変わるかもしれない。
以下略



31:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[sage]
2014/05/31(土) 22:31:36.51 ID:Ob2BSVLt0
学園では、久しぶりに来た世界を、友達が心配そうに出迎えてくれた。

苦笑いしながら、「うん、もう大丈夫だから」と答える世界。

自分の席の隣には、誠の姿もあった。
以下略



32:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[sage]
2014/05/31(土) 22:32:08.20 ID:Ob2BSVLt0
…本当はそのまま、言葉のことには触れないでおきたかったが、

誠が言葉とのイブの約束に応じたのかどうか、どうしても気になってしまい、

いつものお節介の癖で、誠にそのことを聞いてしまった。
以下略



33:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[sage]
2014/05/31(土) 22:33:07.63 ID:Ob2BSVLt0
世界はというと、その瞬間、誠とのつながりが断たれたように思えた。

こんなに側にいるのに…誠が、急に遠い存在になったように感じられた。

それでも気丈に授業に集中するつもりでいたが、
以下略



34:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[sage]
2014/05/31(土) 22:33:47.69 ID:Ob2BSVLt0
ベッドに仰向けになったが、世界は誠の顔が見られなかった。

左腕で顔を隠しながら、眠るまで手を握っていてほしいと、

右手を差し出して、世界は誠に言った。
以下略



35:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[sage]
2014/05/31(土) 22:34:24.57 ID:Ob2BSVLt0
誠は右手を握ったまま、顔を覆う世界の左腕を、そっとおろした。

顔はまだ紅く、目元には涙が残っていた。

誠は、ポケットからハンカチを取り出して、そっと世界の顔を拭うと、
以下略



36:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[sage]
2014/05/31(土) 22:36:00.37 ID:Ob2BSVLt0
教室に向かう途中の廊下には、七海が待ちかまえていた。

七海は、誠のことを、世界の彼氏だと完全に思いこんでおり、

世界と言葉の間に揺れる誠の態度を、厳しく糾弾した。
以下略



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