過去ログ - 妖精「君の慎ましい安価ファンタジー」 「えっ」
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◆X4nfIYqwxo
[saga]
2014/07/06(日) 20:38:11.98 ID:pCBaKcds0
しゃわしゃわ…
と、カナエの股下から湧いたのは湯気立ち込め仄かに香る、黄金水。
カナエは顔を紅潮させ、涙を目尻に浮かべ、ワウルに目配せする。
これは、不本意だ。信じてほしい。
その目は必死だった。
カナエ「……うぅ」
ワウル「カ、カナエさん……」
ワウルもどうしていいか分からない。
先程緩んでいた口も、今はへの字である。
警備員「な、何してるラリかァ!」
ドワーフの怒号が飛ぶ。
カナエは僅かに体を振るわせ、そちらを向く。
警備員「ぐっ……女性だから多目に見るラリ」
警備員「……王様には黙っておくラリ! だから、とっとと立ち去るラリ!!」
カナエ「うっ」
立ち去りたいのは山々だが、それが出来ない。
実に、歩き辛いのである。
そこを警備員が、
警備員「早く去るラリ!!」
と、捲し立てた。
ワウルは申し訳なさそうに一礼して、カナエを背負う。
カナエ「……ワウルさん」
ワウル「行きましょう、カナエさん」
二人は城を立ち去った。
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