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2014/06/04(水) 02:08:52.18 ID:1qjsJJEt0
ランクアップフェスの打ち上げが終わった後、屋上で二人、プロデューサーさんと空を見上げていてそんなことを思い出した。
いつもそばにいてくれて、一緒に笑って、一緒に泣いてくれて、いつでも私のことを励ましてくれる人。いつでも私のことを気にかけてくれてくれる人。
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2014/06/04(水) 02:09:34.11 ID:1qjsJJEt0
顔が熱くなっていくのが自分でも分かる。
プロデューサーさんのことが好き。
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2014/06/04(水) 02:10:26.97 ID:1qjsJJEt0
ほてった顔を少しでも冷まそうと、空を仰いで見る。
澄み切った空には綺麗な満月。
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2014/06/04(水) 02:10:56.32 ID:1qjsJJEt0
「つ、月が綺麗ですねっ!」
声が上ずった。くそぅ、何がはしたなくないだ。十分恥ずかしいし勇気がいるじゃないか。
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2014/06/04(水) 02:11:39.44 ID:1qjsJJEt0
ほっと、溜息。
告白が通じなかったことは残念だったけど、それ以上に安心した。
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2014/06/04(水) 02:12:21.62 ID:1qjsJJEt0
「・・・夏目漱石だろ?」
呆然としたままの私に、プロデューサーさんは語りかけた。
8:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/06/04(水) 02:12:52.57 ID:1qjsJJEt0
「アイドルとプロデューサー・・・だからですか」
“月が綺麗ですね”それだけで思いは伝わる。でもその想いは届かなかった。
9:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/06/04(水) 02:13:35.08 ID:1qjsJJEt0
事務所からの帰り道。いつの間にか月も隠れてしまって、振り出した雨。
真っ白になった頭で
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2014/06/04(水) 02:14:07.24 ID:1qjsJJEt0
「もう、何やっているのよ。いくら暑くなってきたからって風邪はひくのよ?」
「ごめんね、千早ちゃん・・・」
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2014/06/04(水) 02:14:51.34 ID:1qjsJJEt0
「それで、何があったの?」
そういわれて、さっき起きたことを思いだす。
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2014/06/04(水) 02:15:40.02 ID:1qjsJJEt0
「そう・・・。プロデューサーももっと言い方とかあったでしょうに」
「ううん、いいの。アイドルとプロデューサー、分かっていたことだもん」
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