過去ログ - 男「安価で8レス物語」女「2スレ目らしい」
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23:補足>>6 ◆tcMEv3/XvI[saga]
2014/06/09(月) 02:24:37.22 ID:K4hidWhro


#3#


数か月振りだが、この生ゴミの悪臭には慣れていた。
だが今回は何かが違う。
まず、男の足を傷つけたカッター。
露出の激しい服。
黒ラベルの薬瓶。


男「おい、手伝ってやってるんだぞ。お前も働けよ――」


幼馴染の方を見やる。
アイスを口に運ぶ、その右手に浮かぶ――夥しい量のリストカット痕。

長袖の理由が判明する。


幼馴染「ん。めんどくさいじゃん」


スマートフォンの画面に触れながら、事も無げにそう言った。
人に無償労働させておきながら、この言いぐさ。
これは変わらない。
それだけは彼女のままだった。


男「アイス食べてスマホやって……ゲームか何かか?」

幼馴染「パズドラだよ」

男「パズドラ? あー……聞いたことあるぞ」

幼馴染「2700万DL達成記念イベントが忙しいの」

男「……大学は?」

幼馴染「行ってないけど……ちょっと今、いいとこだから邪魔しないで」


何がいいとこだ。
お前はそのタイミングを逃しているのだぞ。


男「いくら課金した? いつから……」

幼馴染「パズドラは無課金でもけっこうイケるゲームなんだけどね……」

男「パズドラのイケ具合なぞ知らん。お前だ。お前はいくら課金した?」

幼馴染「……何万円か……」


男は、ただ冷やかな視線を送ることしかできなかった。
男は、作業途中でその家を出た。


男「ゴミ屋敷じゃねえか」


それはゴミが多くある家ではない。
ゴミの住まう家だ。





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